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2007年9月

白の旋律〈白の♪〉~旋律№74 サブスマイル~

〈白の一呼吸of〉

               旋律№74 サブスマイル

                      生詩 白

                         生曲 A

こんな朝早くに起きてしまった

前に知り合った人からの良くない着信だった

 また寝に入ろうとしたけれど、今度はできなくって

仕方なしにテレビをつけると、あの大好きなバンドが来月新曲を出すらしいニュースだ

「永いこと待っていた」

ほんの少しだけその曲が流れて、それで目覚めた。

 世界が呼吸し始めたことを、横を通り過ぎてゆくように感じる

 外からはタイヤが水を弾く音がし始めて、いよいよ雨の音が始まる

「今日も何もない」

 ありがとうもさよならも告げる相手もいない

 ただ時間と金だけが減っていって、気力と体力も擦り減っていって残るのはいつも、「これがもし誰かと一緒だったら」って感情だけだ

自慰行為さえも惨めな作業に感じる

「くれてやる」

生活の中で一番にキライだ早送りにしたい

一瞬の大きさってやつを自在に操れたならいいのにクレジットみたく。

精神的にはもう何年生きたことになる?もう実年齢の何倍分になる?

重なりすぎたモノが多すぎて何をしてみても新しさが全く見当たらないで鬱に霞む

 一つずつ表情が減っていく

退屈しのぎにまた次の退屈しのぎしてんだまた

「泣こうか?」……だめだ、もうずいぶん前に泣き方も忘れてしまったんだっけ

俺はこうして独りでいる時間が今までにあまりにも永すぎた

「買ってくれませんか?不出来な人機能のついたボクを」

「摘んでくれませんか?もちろん表情付きです、もう残りは少ないけれど」

誕生日   2007年9月11日〈火〉

編集完了日 未定

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白の旋律〈白の光〉~旋律№73奪彩~

〈白の♭ベクトル♭〉

旋律№73 奪彩

                                白

「それは一房の木苺。」

「恋熱、感じちゃいました……」

 八月の最後に雨が降った。それが、今年の夏の想い出になった。

「だってそれって、自分自身の理由じゃないじゃない……」

「あと五分で、今年の夏が終わるから……」

「夏の背中が遠ざかっていく……」

夏のしこり

「本日も

    悲哀の彩に 染められて

               悲哀の彩に 塗り変えられて 独り★」

「小さなマイナス達が、知らず知らずのうちに次々と重なり合って絡み合って……」

「何かが終わるとすぐに髪の毛を切る癖、相変わらずね……」

電気を消した部屋で、ドライヤーで、濡れた髪の毛乾かしながら想うの、

「この風さんと出会えることってもう無いのかなあ?」って目を閉じて風音に浸る重ねた闇の中、外からはまた別の風さんの♭♭♭

「もう、自分に対してだって、他人行儀になっちゃうね……わかんないよ……」

「伝える機会さえも、ボクには与えられないの?」

「結局、あの♀はボクの後ろなんか歩いちゃいなかったんだ……」

「空って、見上げて見るから青いのかなあ?」

「確実に今、これまでで一番に人生が大きく動いてる、マイナス方向に、何をしてみてもマイナス方向にだけどんどんどんどんて加速して大きくなって、怖いぐらいに毎日が不安で、自分が分からなくなって、もう毎晩だけじゃ収り切れやしないくらいに独りが寂しくなって独りで寂しくなって……誰かの熱を感じたくっても……」

 自分の足音だけの世界で生きたいよ、今は……自分の足音だけの世界はもういやだよ……

誕生日   二〇〇七/九/三〈水〉

  編集完了日 二〇〇七/九/三〈水〉

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