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2006年11月

恋日前夜!?

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〈↑最近の白~今風にしてみました。。。♪〉

先ほどバイトに行き、生徒のテストの点数が落ちていたことに落ち込んでるヘボ②教師白です(´~`)
給料日ということもあってスッゴク複雑な思いのヘボ②教師白です(´~`)

さて②明日はゼミのグループ発表当日。。。
三人一組でやる今回はブッチャケほぼ二人でやったかんじで…というのも予定が合わないのがそもそもの原因で…
ちなみにグルメンは白&ゼミではブッチギリ№1〈白目線!?〉の女の子♪&留学生の女の子。。。
いつも集まる一人は白で、も一人は№1の女の子♪→そんなこんなでその子とは今週はほぼ毎日会ってって初めはS気質のチョイコワ&天然ちゃんだと思ってたんだけど、発表の話合いをしていくうちにだん②印象が代わって行ったの━m(o・ω・o)m━ォ
 いつも来られない残りの一人の話になるとすぐ感情的になっちゃうし(`□´)白の話が難しいって言うし、すぐ結論求めてくるし(`3´)「じゃあ分かった」とか「それでいと思う」とか、つまり上手く自分を表現するのが苦手な照れ屋さんだったのよね(=^・^=)
でもね、あの子スゴクキレイな目してたの☆☆☆いつもじっと見入っちゃった^^♡ヒューマンウォッチャー白が今まで見てきた目の中ではかなり上のほうね♪
いつもはツン↑↑としてるのに、たまにフッと見せるあのクシャッとした顔&笑顔*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:. (≧ω≦)♪ 
なにより気持ちが強くて姿勢が素直で一生懸命なとこがあの子のイイトコなんだろ~な。。。女の子にしてはチト男前!?だけど汗汗
毎晩次の日なに話したらいいんだろ~って考えながら寝たのよね白照照~
久しぶりに人と話してて楽しいとか、面白いと思えた時間だったな(^_^;)
でもあの子はいつか白のことキライって言ってたっけ(>_<。)。。。
明日は結果じゃなくて満足を求めよう!

(追記)
明日が終わればもう…ρ(-ε-。`)今からもう一度整理しなおさなきゃ→ブッチャケ今週は平均②~③時間睡眠だけど、今日は明日まで寝ないでおこう(・へ・)
白ちゃんファイッ!!!

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白の旋律〈白の♪〉~旋律№51 恋日前夜~

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〈最近の白♪→「未来人」意識!?。。。〉
こんばんは、最近mihimaru GTにハマッテイル白です♪
→ヒロコのオバカな感じ&ハシュキーボイシュ&トロ~ンとしたあのオ☆メ☆メ♪(✿ฺ´∀`✿ฺ)ノ
→そして②ミヤケの実はオチャメさん&クールなラップ(0^-')b
とくに最近良く聞くのが→
アルバム
『mihimania 〜コレクション アルバム〜 - EP』より
『So Merry Christmas -TAKE 06-』
そしてシングル『ツヨクツヨク』から
『ツヨクツヨク』
『Hello, Pansy!!』*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:.

今回の旋律はそんな中から『So Merry Christmas -TAKE 06-』を聞いていて降りてきたフレーズ達を合わせて奏でた旋律です♪では→

〈白のSingle ‐Christmas.〉
旋律№51 恋日前夜
                                生詩 白
                                生曲 A
「毎回一言くらいの会話声でもいいの……」

スズの音色はシャランシャラリン*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:.
Single ベルはSignal のベル?
Silent‐night silent しないと?

冬の外界は素晴らしくって
まだお部屋の中だっていうのにね

フルーツキャンドル×フルーツイルミネーション
Session×Session.
アタシの中の細胞たちがアタシの気持ちにシンクロしあう
パーティーだ これはもはやパーティーの始まりなんだ
Single‐SignSnow 咲く*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:.」

か細い糸をつむぎあうようにしてボクラそれに愛しさを感じだして、それでこうして恋してる
Take you please forever?」

宅配ピザのキレッパシでもチビチビとカジッテさ
「Ready happy? Ah‐ha?

始発の朝 始初の朝

「この恋が、恋日恋夜になればいい」
「明日、結婚式しましょ*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:.」

誕生日   2006/11/25〈土〉
編集完了日 未定

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白の旋律〈白のメトロノーム〉~旋律№52 永劫倦怠期~

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〈↑最近の白~『しるし』桜井さん風♪〈似てるかなぁ!?〉~〉

〈白の発作〉
     旋律№52 永劫倦怠期
                               白

 次回のスケジュールを捜しに……。

 今日はもう何か甘いもの食べただろうか。
さっき昔の蜂蜜を少しナメたか。
こんなことなら今日も歯は磨かなくてよかろう。

 気付くのが少しばかり遅すぎたようだ。
こんな力が俺の中にあったとは。

 予想通りの声色で。
またパトカーか。
ポツポツとジャンパーに跳ね返る雨音たち。
傘を買う気も起きなくて。

 カップ酒の後ろ姿。
「ヒィック。」

 労力の結合倦怠期。
最期に見たはずの公園の風景。

Nextスケジュール。
「きのう、雪を見たよ。」

誕生日    二〇〇六/十一/二十六(日)
編集完了日 二〇〇六/十一/二十六(日)

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白の旋律〈白のメトロノーム〉~旋律№50 挙手制殺戮選挙~

こんばんは、例の件でまた精神科のお医者様のところへ行ってきました白です。もう疲れてしまいました。
その帰り道、沸沸と浮かんできた生の想いの全てをここに詩として記します。いきなり読む方には刺激が強いと思います、前回の記事を読んで事情を知った上で読んで下さい。

〈白の永憎〉
旋律№50 挙手制殺戮選挙
                         白

「あいつら全員腐らしてやる。」 
「さあみんな集まれ全員騒げ!」

「特攻心ムキダシのこのツメキバであいつらの表皮をビリビリとハイデやろうか!」
「忌々しく染まったあのバッチイ髪の毛には安マッチで火をつけてチリチリと焼け焦げていく様を一番近いところでニヤニヤと傍観してやりな!」
「それとも一思いにザッパムシリとってやるのはどうだ!」
「あの常に顔面にくっついていて毎回毎回メザワリメガネどもだってミチズレにしちまえ!」
「見下したその高さから背の低く育った憐れな奴らのツムジ目掛けてシャーペンペン先を突き刺してやれ!後ろから、真上から、一番高いところからそっと近づいて力一杯不意打ちしてやれ、振り下ろしてやれ!」
「その後で紅い身だけになってもまだキャーキャーウルサク逃げ回る奴らを一人ひとり捕まえだして首根っこだけガッチリとホールディングロックしてガラスの破片でもってザックザクと切り落としてやれよ!」
「そしてそれが全て済んだ後に♪♪体の首死体をキレイに並べて、輪投げ遊びの的にしてやるんだ、あいつは♪♪♪だから①点こいつは♭♭♭だからマイナス⑩点♪♭♩♯♫……。」
「半裸体半生死体首!」
「首輪投げっ♪あそれっ首輪投げっ♪」
「噴き出すその血がドス黒い紫色になるまでシゴイテヤルイッパイシゴイテヤル!暴力の振る舞いだ!パーティーの始まりだ!」
イッパイイジメテやるからな!」
 

 過去に俺様に不快な想いをさせた奴らそいつら全員もうこの記憶の中にその像はない。俺が全力の自力でもってしっかりと奴らの存在をクリアにしてやったからな(笑)盛りがついた俺を止められるやつがいなかったから今もこうして生きている(笑)

「今回は誰から行こうか、やっぱし今回も無難にメガネからいくか!?(笑)」
「誰を最期まで残してやろうか!?……全員半殺しキープってのもアリだよな!(笑)」

「さてと、もうじき愚劣の華を咲かせる刻がやってくる、やってくる、やってくる……。」
「イ、」
「マ、」
「ニ、」
「ミ、」
「テ、」
「ロ、」
「ヨ、」

「陽炎の笑い声……復唱*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:.」

誕生日   二〇〇六/十一/十八(土)
編集完了日 二〇〇六/十一/十八(土)

〈追記〉
昨日、白の記事を読んでくれた二人のブロガーさんからこんなことを言われました〈非公開でお願いしますとのこと〉、匿名ならその内容をアップしてもいいとのことなので、要約してアップさせていただきます。
①この問題について意見を書きたいけど白をイジメテルのゼミの人たちも見てるってことを知って怖くて書けない。
②でも白の気持ちにスゴク共感してくれてる〈自分もそういう経験があったから〉
③白をイジメテル人たちのゼミの掲示板を見てみたい
大きくまとめるとこの3点です。上記のお二方のようにコメしたいけど怖いって言う人は安心してください→白のブログは認証制になっているので、コメに「非公開にしてください」って書いてくれれば白しか読むことは出来ません。みなさんの力が必要です、一言でもいいので、白にsignをください!

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(>_<。)大学でも「イジメ」ってあるんですよみなさん(>_<。)

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記念すべき6000ヒットを達成しましたがそのヒットの大半が例の奴ら〈↓〉による悪質な空ヒットです♭ですので今回は特に達成行事は行いません。
さて、中高での「イジメ」問題が目立っている昨今、皆様いかが思われて過ごしておられますか?またイジメられてしまいました、大学生白です涙涙涙……
前回の第一回白界会議&第一回白界会議結果答申でも議題にした白のゼミ内イジメ問題。今回から読む人は10月31日の記事にあるから読んでみてね。それで今週も例によって「イジメ」られてしまいました(>_<。)シカト、目を合わせない、気付かないフリ、また裏表…それら全てが絡み合ってうまれるあの雰囲気(>_<。)今日なんかも2人がけの席に無理矢理3人がけで座って白一人にするし(>_<。)いるの知っててあたかも存在がないみたいな雰囲気だし…なんなんだ一体あのゼミは、てかうちらの代は…都合のいいときだけ白に振る…
来週一杯様子見て、この状態が継続&さらに悪化していると白が察した場合、もう我慢せず白は勇気を出して奴らのことを一人②誰が何をしたのか克明に名指しでゼミの先生に言いつけてやろうと思います!今日アップした写真は前回白が、そのことで体調崩した時に精神科のお医者さんにみてもらって、その帰り道に少しでも精神安定の助けになればと思って買ったやつなの。毎日ゼミ内イジメのことで気持ちが苦しくなったり辛くなったりした時にたくんだよ(>_<。)とにかくみんなの「大学生のイジメ」に対しての意見を聞かせて、事情がよく分からない人は、さっきも言ったけど「第一回白界会議&第一回白界会議結果答申」を読んでみてね。そして今回のみんなの意見を基に案をまとめて議題にして第二回白界会議を近日開きたいと思います!
これを読んだ人へ→何でもいいのでなるべく早く意見を下さい!白にほんの少しの力を分けてください!お願いします!また今日も気持ちが辛くなってきたので写真のお香をたいて明日朝一で精神科のお医者さんの所へ行って来ます、白でした(>_<。)

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白のチョットイイ話(>_<。)

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〈↑最近の白~ロックスタイルにハマリそうかもぉ~♪~〉

先週の話→その日はガッコから帰ってきて例によって家庭教師で指導してる子のために練習問題作ってた白…すると、携帯の着信が鳴り、見るとその子の家からで取ると親御さんだったの。話を要約すると、その日の保健体育の授業でドラックについての知識とか避妊のし方だったらしいんだけど、それ受けてて気分悪くなって倒れて救急車でそのまま病院直行だっていうのよね!それで今日はスイマセンが指導はお休みにして下さいってことだったの。白はその後何分か親御さんと話てでもホントに頭が真っ白で気が気じゃなくって、結局その日は心配で白寝付けなかったの。次の日また着信があって、回復したんで今日来てくれませんか?って言われたんだけど白はゆっくり休ませてあげて下さいって言って取り合図は断ったの。行って見てあげたかったけど、それより安静にしてる方が今は大事なんじゃないかって思ったからね。
そして今日→親御さんと話しててその子は今回で三回目の件らしくって、「血」とか「人体系」さらには「格闘技」も見れないらしいのよ(血が出るから)、そして前例2回とも言わなかったらしいの→男子のプライドなのかな?それでいろ②話して事情聴いて、その子の顔色も見てそのときの状態も詳しく聞いて、取り合図は安心したの。少し疲れてる感じで、指導中も注意してゆっくりめに&顔色見ながら緊張したな汗汗
とにかく家庭教師とはいえ、自分の教え子の身に何かあるとホントに②心配になるし、自分のことなんかどうでもよくなっちゃうもんなのよ。やっぱし家庭教師は白が今までやってきた数多くのバイトなんかとは得る経験値のデカさがゼン②違いますわ、でもなんだか今日、その子の元気な顔見れて、声聴けて二週間心につっかえてたものがスッと取れたの♪今週はテスト対策でもう一回指導に行くからまた注意して顔色みて、落ち着かせてあげないとよね☆

白は先生になる人間だからな。白、もっと強くなって、自分と関わる生徒達を救って生きて行きたいんだ!白はそんな先生と出会えなかった子の一人だからね…

さて②チョイとシンミリしたところで今日の一番の乗りさんに限定白Q→自分が生徒だとして、一つだけ、何か一つだけ先生に一番強く求めるものは〈熱く語ってokよん♪〉!?


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白の旋律(白の詩)~旋律№49 百円の水~

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〈↑最近の白♬ボウシ姿はお初ナリ♪どかな?〉

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〈↑今日作った鶏の唐揚げ〈白のお得意料理か!?〉♪また例によって張り切りすぎて作りすぎちゃったワラッ←だれか白と一緒に食べてくれる心の優しい人は……〉

さて②今日の本題→昨日といっても夜の3時過ぎだから厳密には今日の朝方かな!?その時間に描いた旋律だよ♪さっきアップしたチル様の新曲『しるし』を想像してたら急に描きたくなってそれで描けちゃった?出来ちゃった旋律〈新種か?ワラッ〉!?まあ『しるし』の前ではこんな詩クズなんだけどねトホホ……最近白調子いいみたいね♪毎日ステキなフレーズさん〈白のsign〉達が白の中に降りてきてくれてハピ②なの♪これから期待しててね♪
まあ今回の旋律含め白の旋律読んでくれた人は感じたこと何かコメチョ♪今回の一番乗りさんは果たして誰かだ!!

〈白の独り休み〉
旋律№49 百円の水
                                白

ガルガルガール

愛して愛して愛をして
どうしてのどが渇いたの?

ウォータークラウンアタシのシズク
 
さみしい刻だけでもう二十年
背中合わせの待ち合い人
アタシとアタシの影さんと、身を寄せ合って、チッコイキャンドルの灯り火の中で、たった一つだけのラジオ聴いた
 
「また核実験ですね。」
半光半光掌勝負
「暴力と時間ですか?」
この調子でアタシ、世界を回していこうと想うの
「♪♩♫それでは今夜の一曲目、Maestro.で新曲『線路の上のドラムスティック』……どうぞ♪♩♫……」

この風は
    スタイリストよ
           今が風
アタシをさらい
        髪の毛を撫でてね

誕生日    二〇〇六/十一/十四(火)
編集完了日  二〇〇六/十一/十四(火)

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ダーリンダーリーン*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:. (≧ω≦)♪ 

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ダリーンダーリーン♪♪♪いに購入しました!!!チル様新曲『しるし』*:..。o○♬♪♩♬○o。*゚¨゚゚・*:. (≧ω≦)♪ 
ホントは明日発売日なんだけど、もしかして…とおもって今日お店に入って見たらあったのよん♪即買いですよ!
いや~また今日からしばらくは楽しく生きられそうだよ♪そして白と同じく『しるし』買った人へ→早く『しるし』トークしましょ♪
そして②、みんな白の旋律『避難訓練 未来初年』はもう読んでくれたかな?一言でも二言でも感想聞かせてね♪
「共に生きれない日が来たって どうせ愛してしまうとおもうんだ」

もう白、涙です(>_<。)

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白の旋律〈白の光〉~旋律№43 避難訓練・未来初年~

〈白の掌〉
旋律№43 避難訓練・未来初年〈白注①〉  
                                白


 二〇〇六年九月十七日
A様〈白注②〉
 発起人 未来少年
 近況報告並びに、「お願いっ!とどまらないでっ!」

拝啓晩夏の候A様お元気にお過ごしのことと想います

 お久しぶりです、お元気ですか?
現在は生計を立てるために鳥をやって毎日を過ごしております。妻と娘にはまだ気付かれておりません。おそらくは毎朝スーツを着て家を出ているからでしょうか?それが私だからでしょうか?

 雲のない国の話です。そこにはいつも太陽がなくて、それにいつでも月が白々と満ちて世界をアッケラカンと照らし続けています。
 
一回二錠のタブレットを毎日飲み続けて、気づくと最後に一錠だけが余っていのに気付いたりなんかして。
 
 今の自分の仕事は賤業士〈せんぎょうし〉です。この目に見えている世界の社会の裏側に常に浮遊しまくっているモンスターどもを喰って回ることです。
 人の記憶の味ってご存知ですか?悲しみ憎しみ羞恥煩悩絶望希望理想恋愛感情……。

化けるぜ。

人々の意識の中に日々潜り込んで喰らいます。大切な記憶が溢れてしまわないように。だから記憶を喰らいます、攫(さら)います。お腹一杯になるまで吐くまで他人の記憶を自分の中に取り込みます。
 もうずいぶん昔になりますか、純粋な自分の記憶がゼロになったのは。それでも生きていますから。鳥として、ですけれどもね。

カシスインピンバイス.

 防御力を持ち得ないモノへの力一杯の攻撃と暴力。
赤ん坊、卵、よく熟しきって熟れた果実、針金、キッサキ、奪夢(だつむ)…世界の全てを「single」に……。

 自由っていいですね。こんな風に意識の中に自分の記憶すらも無になってしまったことを言うのかな?
 今朝、妻にこんなことを言われました。
「あなたは傘が好きなのね。」
 娘の髪の毛を梳かしてやりながら鏡越しの言葉でした。
 傘は左手に持つことにしています。いつでも反対側の手が自由に使えるように。時計や数珠は右手に付けます。左利きだと思わせるために。不意打ちしやすくするために。
 傘、傘、傘……自分の中での何かの位置づけあるいは象徴になっているのでしょうか?確かにいつも持ち歩いている気がします。最近ふと想うのですが、きっと自分の中での攻防具的役割をしているのでしょう。
 
 昔つくった古傷は左手首の腱鞘炎(けんしょうえん)です。バットを振りすぎましたから。今となってはそれが何をするにも支障をきたしております。重いものを持ち上げることはもちろんのこと、何かをヒネルときや空を飛ぶ時もそうです。その性か、うまく力を伝えることが出来ないので、鳥をしていて飛ぶ時はいつも片側に不自然に傾いたままでの前進しか出来ません。人間をしていて立っている時も右手で左手の手首を握るのがいつからか癖になってしまいました。安心感があるんです。

 仕事の休憩中にいつも立ち寄る場所があります。
「二十一世紀梨」と書かれた幼稚園に行きます。スゴク不思議なんですよ、その空間だけ時の流れがストップしているような、笑顔しかないからでしょうか?門の外で何が起こっていてもいつも相変わらずの笑顔です。
 ある日いつものように仕事の休憩中、といっても定まった時間なんてものは私にありはしないんですけどね。二十一世紀梨幼稚園に立ち寄って広場で遊んでいる小さな子達を眺めていると、どこからか私を呼ぶ声がしました。
「ねぇ、ねぇ、」
足元の方からでした。
「アタシ知ってるんだ、おじさんトリでしょ?」
「キミは?」

「んーそうねーモクレン〈白注③〉 。」
「モクレン!?変わった名前だね。」
「おじさんは?」
「……。」
「そう、じゃあアタシが名前付けてあげる。そうだなぁー……トリさん。」
「トリさん!?」
「だってトリでしょ?」
「んーまぁー……。」
「またね、トリさん。」
カルアミルクみたいな顔してその子は去っていった。

 次の朝、ふと思い立って絵を描いてみた。娘の色エンピツをコッソリと持ち出して。目をつぶったまんま。初めての感覚だった。そして目を開けてみると、画用紙の中の世界はやっぱし白いまんまだった。

白があるから色がある。

 その日の朝食はネコラーメン〈白注④〉を出された。
「行ってらっしゃい。」
「行ってきます。」

 この時期には珍しく雨が降った日だった。しっとりとしていてスーッと気持ちが楽になれる気がした。
「さて、」
 こんな日に鳥をやると服も靴もビショ濡れだ。
「まあ、それも悪くないか。」

 寂しい、何で今日に限って、のらねぇなぁ、チクショー中止か、よかった……。

 想いの浮遊というものは天気によっても大きく変化を見せるもので、雨の中は雨粒の間をかいくぐるように人々の想いが交錯してパッとハジケテそれでもじつは気持ちは前に向きやすかったりして……。
「都合がいいのかな?」

それでも「keep a tension」 で。

 賤業士に天気は関係ない。ただ、腹いっぱいになるまで人々の記憶を喰って回るだけ、自分の中で消化するだけ。
 毎朝、妻に弁当を持たされます。愛されているからでしょうか?それとも妻だからなのでしょうか?今日のは臭いからして生姜焼き弁当らしいな。残念だ、また今日もお腹が一杯だ。また三丁目の野良ネコどもにでもやるとするか。
 心臓の位置が日によって変わる。自分だけがそれを知っていて。今日は胃袋の当たりらしい、昨日は右足の裏だったか。厄介な日だ、胃袋に張り付いている分、幾ばくかの圧迫感の性でせっかくの食欲が落ちてしまうからだ。冴えない日だな、今日は。

「どこまで飛べるのかな。」

「頑張れ!」という言葉でさえも禁句となりつつある今日この頃は、就職してシャツとジェルとネクタイに縛られる生活が続き、一息つこうとやっと見上げた空は、自分でも絵に描けてしまいそうな現実的な色でしかなくって、目の前にあるものを黙って全て信じて生きないと周りから遅れをとってさ、いつからだろう?あの頃みたく心震える瞬間を忘れそして求めるようになったのは

Shake alive
Shake a live
Shake a life
Shake a rifle

これから始まる映画の前で
息を潜めてなに想う
息を潜めてなに願う

「全ての終わり際が同時に始まっちまえばいいのにな。」

雨が強くなってきた、少し休もう。今夜は月、見れそうにもないな。

好きこそものの憐れなれ。

 とかく人の世は疲れるもので、「生きている」、「楽しんでいるんだ」って想ってみれば本当はそれが誰かの操作によるものだったりして、誰の掌が一番に大きなものなんだろうね。

ボクラは全員繋がりあったマリオネット。

この太陽系をつくったのはボクです
「ウソです。」

 いつだったか娘にこんなことを言われたっけか?
「ねぇパパ、どうして人はお空を飛べないの?」ってさ。
私の頭の中で生きているモノたちが幾度となく交錯し飛び散りあって結局答えは出なかった。
「大きくなったら分かることだよ。」
「ふーん。早くパパみたいに大きくなりたいな。」

受け取れウイング。

 十代の終わりの頃だったか、急にこの目が悪くなり始めたのは。視力だけが取り柄といってもよかった自分から、また一つ最期の光が奪われた。
日に日に視界がボヤケだして、気持ち悪がっていた視力の悪い他人のあのしかめ面を自分も自然にするようになってしまっていた。自分に対する世界からの仕打ち?暴力?急激な視力の低下で頭が痛くて吐き気を催す毎日だった。
 平衡感覚も失った。触れたと想ったモノの感覚がいつも自分の想像からワンテンポ遅れて伝わってくる。そうかと想ってワンテンポ速めに意識を設定しておけば、今度は逆に感覚の方が遅れすぎてなんだか死んでしまったような感じ方だ。いずれにせよ感覚が追いついて来られなかった。なにか、自分の身体から生えているものが自分の手足じゃないような、怯えることが多くなったのかもしれない。自分の目に映っているものって本当はなんなんだろう?何が自分の目には見えているんだろう?
 向こう側にいる人間。きっともう自分のことは察知しているのだろう。でも自分は顔までは見えるが表情がつかめない。相手の表情がつかめない。どんな目でこっちを見ているんだろう?どんな人なんだろう?自分の知らない誰かが自分のことは知っている。それも互いが目に入るこの距離感の中で。向こうの攻撃範囲の中にそれを下回る自分がポツンと立っている。自分はどうしたらいい?それも敵は一人や二人なんてもんじゃないぞ、気がつけば周りを全て包囲されてしまっているじゃないか!?見えないからガードのタイミングもかわすそれも測れない。どうしたら、一体自分はどうしたらいい!?

駐人禁止〈白注⑤〉。

 新しい世界を感じることが多くなった。見えなくなった分、以前よりも自分からモノに近づくようになった。音、匂い、温度、放たれたオーラ……色んなモノを強く感じることが出来るようになった気がする。その性か、視覚以外の他の五感が鋭くなったのは怖いくらいに顕著に分かる。
 いつも聞いている音楽の中に実はヤサシイピアノがいたり、日常に流れるリズムにも強く反応するようになったりもした。電車のガタンッ、ゴトンッ、時計のチックタック、夜中のピチャッ、ピチャッ……。

 モノを手に取る時や喰らう時は必ずといってもいいほど鼻に近づけて嗅ぐクセがついた。どんな匂いでも安心感に繋がるからだろうか?
 視力が低下しても俺はメガネやコンタクトなんかはしなかった。今自分の目に映るこの生の世界を見続けて痛いたいから、大切にしたいから。メガネやコンタクトレンズを隔てて透かし見る世界なんて所詮「ウソ」でしかないと思ったから、それがないと生きて生けなくなるのが嫌だったから。

 降り続く雨の中で、あのモクレンとか言う娘とうちの娘、どちらがカワイイだろう?そんなことを考えていた。よっぽど退屈だったのだろう。うちの子の方が幾分背が高いか、いや待てよ、でも明らかに要領が良さそうなのは向こうの方だ、そりゃ俺の子だからな、かわいそうに。

卒業式はオルガンで。

 雨でクシャクシャなった髪形を直そうと振り返った店の安ガラス窓に移った自分をみながら
「あの娘もやはり鳥なんだろうか。」

 また少し腹が減ってきたように思える。よくない。この仕事を始めてから少しでもそう想うと次々と喰らう日々が続いている。そう考えると俺は一日一食扱いになるのか?三、四回に区切らず常に喰らいっぱなしの人生だ。この生活を始めてからは人間ドックへはまだだったな。
 
「ただいま。」
「お帰りなさい。お疲れ様です。今日は遅かったんですね。晩ご飯、テーブルの上に出しておきましたから。お休みなさい。」
「ありがとう。お休み。」
 
実に無駄のない会話だ。何も無い。
 
冷めたコロッケ二つと味噌汁とご飯。まあ何が出てこようがいつも全て残さず食べるしそれに、味などはもはや後付おまけみたいなものだからな。
「いただきます。」
「カンデ、ヤサシクカンデネ。」
新婚時代の妻のふざけた言葉が想い浮かんだ。
「ふー、ふー。」
冷めた味噌汁にはバカらしいか、本当はまだ熱いんだって想っていたくってさ、妻が寝静まった後たまにやってみる。

「先生、ボクを走らせてくれ!!」
小学生の時、授業中居眠りしていて、夢を見ていたか何かの衝撃を感じたのか、バッと飛び起きて放った一言だった。教室中大笑いだったっけ。
「いきなさい、ちゃんと戻ってくるのよ」
先生は静かにそしてヤサシクそう言ってくれた。
教室を飛び出し、校庭の上を大声出しながらただひたすらに走り回った。ワーーー!ワーーー!自分だけがその時の風を感じているようで、独り占めにしているようで、走りながら自然と涙が頬を伝っていって、両手イッパイ広げてさ、歩幅全開にしてさ、前へ!ただ前へ前へ!突き進んで行ったのを覚えている。

「楽しかったですか?」
「はい先生!」
「あなたは将来、人間代表になりなさい。」

人間代表オレッ!」

「あなたはどこから?」
「ボクは地球から。」

「ママまた今日も目玉焼きー。」
「ママも忙しいの、静かに食べなさい。」

妻と目が合い、気まずさからネクタイを整える仕草でかわす

「あなたも早く食べないと時間じゃないんですか?」
「いただきます……なあアンズ、昨日学校でどんなことがあったのかパパに話して聞かせてくれないか?」
「給食。」
「ん?どうしたんだ給食か?」
「給食おいしかったよ。」
「そうか、給食がおいしかったのか。」
「ごちそうさま、行ってきまーす。」

風が吹きぬけ砂漠のようだ。

「最近あの娘ったら成績がますます落ちてきてるんですよ、あなた知ってました?」
「もちろん、どうするか、家庭教師でもつけてみるか?」
「あの娘のことですよ、またオシャベリの時間が増えますよ。」
「それもそうか。ごちそうさま。今日は早く帰るよ。行って来ます。」
「いってらっしゃい。」

グッサリと地軸が自分の身体に刺さった。

 さて、今日はどこへ行こう、どこで喰らおうか、エンジェルにでも会いに行こうか、いや待て、今日は会社に報告書提出の日だったか、まあ悪くない、会社といってもそれに報告書といってもボロアパートの一室でアンケート一枚書けばいいだけの話だ。「今月は何人喰いましたか?(笑)」「特に美味かった夢の年代層は?(笑)」「今後のターゲットは?(笑)」……気持ちが悪い、(笑)ってなんだ、少しでも事を軽くしようとしているつもりか?くだらない。いっそ奴らのもついで程度に喰らってやろうか、ヘンな酸っぱさがありそうでそれもよくないか……
「疲れてなんかないゼ」

晴れた空にはピースサインが良く似合う。
「Two Peaces」

「おはようございます。お久しぶりです鴉川(からすがわ)さん。」
「あらハマユウ〈白注⑥〉 さん(ここでの社員のニックネーム)おはよう、お久しぶりね元気してたのー?あらあら今日は何の用かしら?」
「今日は月に一度の報告書提出の日ですよ。それで参りました。」
「あらそうだったわね、あらあらそうね、あっでもまだあと十五」時間もあるじゃないのよーハマユウさんていつも気が早いのねーそれに入社してからいつもずっと一番乗りよ、スゴイじゃないの!」
「ええまあ、ではさっそく」
「アンケートいや、報告書取ってくるからちょっとそこ座って待っててねー」
「……ふんっ、オカマめ。」

穴、開けてやるよ。お前の身体と気持ちの真ん真ん中にさ。

「どこでしたか?ほらあの前に少しだけ拝見させていただいたあの「人間の飼い方」でしたっけ?」
「あーあれね、たしか本棚の一番左下よ、あったでしょ!?」
「えっと、えっと、あっ、ありましたありました。今日この本借りていってもいいですか?」
「お好きにどーぞー、返してくれるのは来月の今日ね。はいアンケート。ハマユウさんてモノ好きね。」
「いえまあ、ではお借りいたします。」

一応仕事のつもりなのだろう、隙だらけの監視の目が時折俺の身体にユラリと纏(まとわ)り付く。

「報告書、書き終わりました。」
「あら早かったのね。」
「では失礼します。」
「まったねー。」

 夢を喰らう気にもならない、なんだこの嘘くさい満腹感は、もしやあの空間に漂っていた空気の性か?あんなもんで俺の腹は膨れちまったっていうのか?勘弁してくれよ情けない、しかし……何度も腹式呼吸を繰り返した。肺の中を掃除機してやりたかった。

「また喰わないとな。」

 もうこんな時間か、午後七時、腹が減ってることにして無理矢理近くにあったカレー屋に入る。勿論、家に早く帰らなくてはと想ってはいたが、ふと寂しくなってそれで。
 店内に入ると誰もいないカウンター席の一番奥に座る。

「メンチカツカレー。」
「メンチカツカレーですねかしこまりました少々お待ちください……。」
「パリパリチキンソテーのカレー。」と言ったはずだった。少し疲れているか?

「○☆△$Ю□♪♭♯……。」
テーブル席の方から外人どもの耳障りなだけのおしゃべりだ。二人いる。どちらも黒人だ。壁の色と同化してしまっている性か疲れているのか?さっきは気づけなかったか、それにしてもよく似ているな、どいつもこいつも黒人てのは。

 社員とバイトの二人体制らしい。オープンキッチンのその中で、齷齪(あくせく)と働く。マニュアルだろうか?返事は表情とは裏腹に高めの声で「かしこまりました」だ。配達用のサラダの容器から新鮮そうなレタスの葉が一枚外に零(こぼ)れ落ちたのが見えた。バイトの奴がすかさずそれを元に戻したのが見えた。新鮮さが失って見えた気がした。
「お待たせしましたご注文のメンチカツカレーになります……」
ずいぶん喰うのに時間がかかってしまったように思える。水だけでも何杯飲んだろう。少し疲れているか?帰ろうか。

 もしも目の前に聳(そび)え立つ「入口」と、立ちはだかる「出口」、その二つを同時に見つけてしまったのならば、あなたはどちらを選びますか?

「ただいま。」
「お帰りなさい。」
妻の顔が少し微笑んで見えた。
「お腹、空いたな。ご飯にしてもらえるかな?」
「今ちょうど出来たところです。」
「そうか、ありがいたいな。そうだ、……はいこれ、今月もよろしくお願いします。」
「はい確かに。今月もお疲れ様でした。しっかりとお預かりいたします。来月も頑張ってくださいね。」
「うん。」

 その日は久しぶりに妻の得意料理が出てきた。鳥の唐揚げが出てきた。妻は後ろ向きで家事をしながら鼻歌だ。

「久しぶりに食べたな。唐揚げ、やっぱりおいしいよ。」
「あらそう。それはありがとう。♩♪♬」
「ホントやみつきになるなこりゃ……アンズ〈白⑦〉、どうしようかアンズの成績のこと。」
「あーあれね、今日アンズ と同じクラスのお友達のお母さんに話してみたんだけど、その娘と一緒になって家庭教師つけてみないか?って。」
「そうか、アンズもそれならやっていけるかもしれないな。」
「明日の朝、あなたの口からアンズに伝えてあげてくださいね。」
「ん?ああ分かったよ。おいしいな、唐揚げは。」

生きてやれ。

「ご飯食べるときはテレビ消しなさい。」
その返事と同じくらい自然に娘は勉強することに同意してくれた。
「行ってきまーす。」
「はい行ってらっしゃい。」
遠ざかっていく娘の背中にそれ以上の距離を感じた。
「あの子もお友達と一緒ならやる気出るんですね。」
「まあ、俺の言い方だろ。」
「昨日の唐揚げ、まだ少し残ってますけど。」
「行ってきます。」

煩悩に耐え抜いた猛者(もさ)どもだけが入園を許可される。

 気づくと今日もそこで足は止まっていた。またあの子を探し見つけて目で追っていた。ボールがこちらに転がって来た。ピンク色した蛍光色だった。 

「トリさんオハヨ。」
「わざとか?」
「何のお話?」
「どうして俺がトリだって分かった?」
「だってほら、羽生えてるじゃないの。」
「見えるのか?」
「白くてキレイな羽ね。でも左側の羽、痛めてるの?」
「いつからだ?いつから気づいていた?」
「トリさんがここに来始めた時からずっとよ。」
「どうしてすぐに言おうと思わなかった?」
「ナニか、トリさん今ナニか追いかけてるんじゃないの?もっと他に何か……だから余計なこと言ってジャマしたくなかったのよ」
「追いかけているモノ!?何のことだ一体?大人を馬鹿にするのもそれくらいにしておけよ。」
「そろそろお昼寝の時間かな。」
「逃げるのか、おいまた逃げるのか?」
「またね、トリさん。」
「おい、おまえっ、一体……」
「……あっ、そうそうアンズちゃんにヨロシクね、バイバイ。」
「……!」


傷つくことができるなら、どうしてもっとヤサシクなれないの?ほら、もう少し、あともう少しなんだかんね。キミの強さがヤサシサに変わるんだかんね。

少し高く飛んでみることにした。

「最近空の味、マズクなったよな。」

隣町の小学校の屋上に着地して、浮遊している夢の中から選ぶ。きっとこいつらは居眠りしてる子達の色だな。群れてやがる。どこか透き通った中にボヤケが見える。よしアレに決めた。
 淡いアジサイ色した、小学生にしては珍しいな。マセガキめが。色とは関係のないニガイ薬草の味が口一杯だ。こういう場合、何かこの子は病んでいるかあるいは、今の今の肉体と精神年齢が合致していないケースが多いわけだが……。カワイソウに、精神力が先行してしまってこの環境では今を楽しむことが出来ていない、この集団の中にいるのが今は苦痛でしかたなかろう。大丈夫、その時代の記憶は後ですぐに消せる、

「俺もそうだったからな。」

モンスター、飼ってみました。

夕焼けに包まれていることを、夜の入り口で知った今日。

「三月が来るのがあとほんの少しだけ早かったなら良かったのにな。」

「ただいま、帰ったよ。」

冷めた空気と冷えた匂い。
少し遅かったか。
お帰りなさい。お疲れ様です。鍋にカレーを作っておきました。おやすみなさい。
そんな書置きも現実らしくて悪くはないか。

「……食べるか。腹、減ってるんだよな。」
 
電気は消したままにしておいた。カレーも温め直すことはせず、炊飯ジャーの中で温まった飯の上にかけてそれでよしとした。
ギラついた銀色スプーンと、真っ白いカレー皿との接触セッション♭一番退屈なセッション♭カツンッ、カツンッ……。
その音の中で頭の中を一匹のバッタさんがピョンピョンと飛び跳ねているような歯がゆさ。それを必死になって追っかけていた、あの頃みたく。

 ふと匂いが消え味が消えて、最期に音と僅(わず)かながらの光が同時に消えた。それと、頭の中のバッタさんも……消えてしまった。
 もの苦しさから再び目を開けると、自分の眼球だけが宙に浮遊している感覚だった。
あれっ、目の前が真っ暗だ、あれっ、あれっ、何回目を開けてみても自分の目の前が真っ暗な世界だ、視界を切り開けない、自分の目の前が真っ暗な世界に見える、真っ暗だ真っ暗だ、どうしたんだろう、あれっ?見えるモノが見えない、見えていたはずなのに見えない、見えなくなったのか?
ふといつだったか俺が初めて読んだ本で、失ってしまった片眼球を探し求める男の話を想い出した。タイトルはたしか……「明日を……」どうして見えない?あれっ、聞こえる、今度は聞こえるぞ、水道の蛇口から時折滴(したた)る水滴の音?待てよ、するとここはやはりさっきまでの俺の家なんだな?さっきまでの環境は変わっちゃいないんだな?なんだ、あれ、この感覚は……目の淵をヤサシク撫でていくような、右目だ、右目から涙が滴っているんだ、蛇口の水滴?俺の涙?どうしてしまったんだろう一体?気持ちを忘れてしまったのかもしれないな。そうか。
外を流れる一台の車の音がした。続けざまに勢いよく走り回る野良バイクどもの相当に質の悪い銅鑼声が俺の耳の中を駆け抜けていく。今度はカップルの声が聞こえる。

「早く過ぎればいいのに。」

蛇口の水は甘かった。

 日差しの強い夏の日に、蜃気楼が世界を呑み込み、逃げたくて辞めたくて人間を、

「空へ、空へ、」

そんな夢にするのもバカらしいことを空気音でつぶやいてみた。

「行くしかないんじゃないの?あ・な・た・が♪」

鴉川の少しハスキーな声が俺を冷まし、覚ましてくれた。その日から、俺の鳥としての生活に陽が昇った。

いつもどおりの朝が来た。

「おはようございます。昨日は遅かったんですね。」
「おはよう。少し残業があってね、それで……。」
「オハヨー。」
「おはよう。」

娘の声が今日は鋭く感じる。

「ママ、昨日のスパゲティすっごくオイシカッタ!また今日も食べたいな!」
「こらアンズ……。」
「あっ、」
「えっ?」

考えることが変わるとそれだけでそれが増えて感じるから不思議と心が重くなったような錯覚に陥る。いつもより早く朝食をかき込んでやった。

「行ってきます。」
「いってらっしゃい。」
「あっ、今日の夜は……。」
「ママー……。」
「はいはい、なに?」
「……行ってきます。」

 遠くへ行こう。今日はなるべく遠くに出来るだけ遠くへ。
血管の中に消毒用のアルコールを流し込んでやりたい気分だった。きっとスースーしてさぞ心地良かろうに。

「どこへ行けば。」

スパゲティか……夏の終わりに通過してきた証として想い出に冷やし中華を食べたくなったりして。久しぶりに目をつぶって飛んでやるか。それもまた心地良かろう。

一気に上昇し、空気が冷え、気圧が下がり、息苦しさから全身に圧迫感をおぼえだした。よし、

「着天完了。」

 目をつぶりユラリと飛んでいると、昨日の感覚が頭をよぎってきた。あれは夢だったのだろうか?意識が飛んでから冷めるまでにずいぶん長い時の流れの中に乗っかっていたように思える。朝起きても?妻のやつもだろうか?いずれはアンズも……。はぁ、疲れるな。すごく身体がだるくって、少し冷えていた感じがした。シャツを一枚多く着て出て来た今日。結局、変化といえばそれくらいのことだろうか。

 顔面にオレンジを感じ、どうやら太陽はこっちかららしい。反転して背に陽を背負う。背中がポカポカしてこれで良かったんだよな。次第に夏の小麦のような懐かしい匂いがしてきて、それに誘われいつしか小麦畑の匂いとなっていた。
 目を開いて、下界を見下ろすと、そこには何の店か、下降してみる……。
くだらない。人目をはばかってこんな所にアダルトショップか。まあそれもそうか。夢を喰らうのが仕事だ。場所にこだわる必要はなくてそれで入店。
午前十時半。さすがに店内に人は少なく、レジ番のオヤジもアクビをしている。おもむろに「十八禁」の暖簾(のれん)をくぐる。小麦の匂いに誘われさらに奥へと進む。あまり期待していなかった自分の中のもう一人の自分にドスンッと氷山の塊がのしかかって来たような、女だ!初めてだ、それもこの場所で、なぜ今?珍しい趣味か?いや待て、見た目だけでは女と限らないこの時代、そう見える事だって少なからず……着気を抜くな。AVに目をはしらせているふりをし、本人にはさもまだ自分が気づいていないかのようにおそるおそる背中の後ろを通り過ぎようとする。

トンッ、
「あっ、すいません。」
「いえ、こちらこそ。」 

わざとだった、かなりの美声の持ち主だ。それに接触した感じの身体の柔らかさと女性特有の甘い匂い。間違いない。背中を向かい合わせるような位置につき、時折チラリと向こう側を振り返る。彼女は一歩もそこを動かない。出て行くタイミングを探っているのか?はたまた俺への恐怖感か?そうかもしれない、平日のこの時間ならばアダルトショップもそう人は来まい、それを含め以前から綿密に計画して今日に至ったのかもしれない。そしていざ始めて来店して作戦成功!と思っていた矢先、想定外中の想定外、中年サラリーマンの登場。彼女の頭の中を今すぐに探ってやろうか、いや待て、あの娘が確信犯だとしたら帽子あるいはサングラスの一つも装着してこない?それになんだあの服の色は、淡い春を着ているような薄ピンクじゃないか、それにさっきわざとぶつかってやった時のあの慣れたような落ち着き様、驚いて恐縮したが故のものだと思い込んでいた。誘い?まさか誘いか?それこそ確信犯?だとしたらそうとうのヤリ手だ。この空間に女が一人でそれもあの服装、男が誘わないはずがない。そうはいくか、俺はだまされないぞ……彼女の夢が気になりだした。

人を顔なんかで判断しちゃいけません!シルエットで判断しなさい! 

どれどれ……。

「オバカサン。」
「えっ!?」
気の性だろうか、周りをとグルーッと見回す。

「……。」
「こっちよ。」
「……!?」

間違いない。

「お前、誰だ!?」
「あらもう忘れたの?あったことあるよね。」
「誰だ?一体いつ俺を知った?」
「もートリさんてばー。」
「トッ、トリさん!?」
「モ・ク・レ・ン♪」
「モクレン!?あの幼稚園にいた、お前その姿一体……。」
「フフフ、不思議でしょ、フフフ……。」

振り返り、声をかけに行こうとした。

「待って、そのままで聞いてね。」
「何をしたい?俺をだます気ならそうはいかないぞ。」

背中向きの胸中会話。緊張から一枚目のシャツに汗がニジミだす。
 
「だます?なんのお話?偶然よ、偶然フフフ……。」
「何が偶然だ!さては俺の胸中を完全に知っているな?そのウソ臭さ、途中状態の返答がその証だ!」
「トリさんおりこうさんね。いい匂いだったでしょ?女の子の夢精のニ・オ・イ♪
シャツが二枚とも汗にやられ、ついにはワイシャツにまで突き抜けて来始めた。

「誘ってるのか?」
「そう思ってもらってもかまわないわよ。」
「女のくせに、男の俺にかなうとでも?」
「あら大声で叫んであげてもいいのよ。」
「やめろ、話があるといったな、聞こうか、一体何の話だ?」
「やっぱりおりこうさんね。んー、モクレンこの前トリさんが自分の正体なんで分かったかって聞いたでしょ?それを話してあげるためにね。トリよ、アタシも。」
「トリ!?じゃあお前もあの鴉川の手で?」
「まあ早い話がそうなんだけど、アタシの場合、鴉川さんが今は亡きトリさんと
お仕事のお話ししてるとこをたまたま見ちゃってそれで今の姿になったの。」
「そのトリはなぜ死んだ?それにいつ?どんな風だった!?」
「そのときアタシ目の前で死んだわ。鴉川さんの爪で一瞬にして心臓を一突きにされてね。あたし目がいい方だから見えちゃってさ。そのあと元トリさんの内臓を嘴(くちばし)と爪で抉(えぐ)ってそれを引っ張り出してムシャムシャ啄(つい)ばみながら、アタシにこの仕事についての説明をしてれたわ。生身の人間にバレルとこうなるってこともね。ようは鴉川さんの餌食ね。とってもおいしそうに啄ばんでいたっけ。その元トリさんはね、女性だったの。年は今のアタシと同じくらいかな、まあ二十代前半てことにしといてね。背がすらっと高くって、肌の色は透き通るように白かったけ。それとは逆にエグイ紫色の羽してたわ。あの瞬間に放った最後の言葉が「シングルベッドに指を指せ」だったかしら、どういう意味なんでしょ?まあそんなところね。」
「鴉川、あいつは自分の部下を殺すのか?」
「ホント何も知らないみたいね。それも仕方ないか、まだ入って間もないんですものね。見たことないでしょ?鴉川さんが化けた姿、トリの姿……。」
「あいつも化けられるのか?トリか!?」
「偶然にも名前がね……それは関係ないんだけど、いっぺん見たら絶対にこの仕事辞めたいですなんて言えなくなるわよ……(ただ怖いんだから)。」
「俺はてっきりただの中年オカマだとばっかり……。」
「フー、まだそこなのね、まあこれから分かるでしょ。」
「お前は?そうだお前は園児だったはずじゃ。」
「それも話さなくっちゃいけないのかー、んー、そうねー。経験の違いとでも言っておきましょうか。」
「経験?何のことだ、詳しく……。」
「メンドイ!じきに分かるんですもの、いいじゃないの、もしかして怖いの?アタシのことが。」
「別にそんな意味じゃ……。」
「さっ、帰ろっ。」

その言葉のあとフッと脱力して何も出来ない自分に落ち着いてしまっている自分がいた。

「お会計三二五〇円になります。」
「……。」
「ちょうどお預かりいたします、ありがとう……。」

マンマルリンゴの飛び切り赤いヤツを。

店を出てすぐに陽を追った、そうでもしなけりゃこの心の不安に俺の全てを喰われちまう気がした。陽の光に照らされているのにどこか冷たさと疎外感を感じた。っこ頃の中のどこかが急に寂しくなっっていくような気がして……。

鴉川のところにでも会いに行こうか?あいつとは月に一度しか会わないが、それ以外の日は一体何をしてすごしているんだろうか?考えただけでも嘔吐を催すので、中断した。

もしもこの世界の人類どもが、服を着ることを覚えていなかったのなら、果たしてそこに性欲は存在しえていたのだろうか?性欲のない愛……。

見え透いた
     世界の色の
           味気なき

下降して、結局いつものように繁華街の上空に陣取りこの空に浮遊する安夢どもを喰らって回る。どれもつまらん、まるでシャボンの玉っころを喰っているような、満たされないばかりでそれで満たされてしまった俺の心はどうしたらいい……。こんな安夢、いくら喰ったところで満ち足りた満足のいく満腹などになりはしないのだから。無論、一種のフザケタ比喩だが。もうお腹いっぱい。

油っこい食事に抵抗感が先行する中年のこの頃だチクショウ。泣いてやろうか?真昼間の繁華街の真ん真ん中で泣いてやろうか?スーツ来て、もういい年下した中年のオヤジがワンワンと声高らかに、きっと、そこには自分だけの空間が出来るぞ、それも果たして正解か?「自由」を使ってやろうか?もう何でも有りだ!ヤリマンヤリチンアゲマンサゲマンオカマオナベ男も女も中間もみんな集まれ!
「脱、人間!」

 濁った夢の味がし始めた。もうこんな時間か。最近やけに夜が来るのが早くなったか?それとも昼が極端に短くなってしまったか?もう関係ないか、俺には。
「カーラースーがーなーくーかーらーかーえーりーまーしょー。」

「ただいま。」
顔の前に立つ。
「パパお帰りなさい!」
「どうした今日はまた。」
「えーっと、んーとねー……。」
「あらあらこの娘ってば、見せてあげなさいよ、この娘照れてるんですよほら、」
「……。」
「ほー、六十五点も取ったのか。スゴイじゃないか!」
「アタシだってやればできるんだい!」
「今度、何かおいしいものでも食べに行こうな三人で、何がいい?何でもいいぞ。」
「ステーキ!」
「おっ、ステーキか、久しぶりにいいな。よしじゃあ日曜日にしよう、パパ忘れないようにな。」
「そうですね、外食なんて久しぶりのことですですしね。」
「それにしてもよく頑張ったなアンズ。」
「うん、パパママおやすみなさい!」
油っこさ……か。

「さっそく家庭教師の効果か?」
「まあそれもあるんでしょうけど、さっきアンズに聞いたらその大学生の家庭教師の指導はさっぱし分からなかったらしいのよ。」
「じゃあどうしてまたあの点数を?」
「モクレンちゃん。」
「えっ?」
「この前話してたクラスでアンズと仲良しの。ほら、一緒に家庭教師つけるって言ってた娘ですよ。その娘が今日、家庭教師が帰った後にアンズに今日やったとこを分かりやすく教え直してくれたらしいのよ。」
「ふーん、なるほどね。」
「一体どんな娘なんでしょうね?きっとアンズとは全然違ってとっても要領のいい娘なんでしょうね。」
「一度、見てみたい気もするな。」

働き者の衝動。

壁になりたいよな、もうさ、だって飽きちゃうんだもんさー。お前どんだけ素直なんだよ?それってただ相手に従順なだけなんじゃねーの?マヒしてんじゃん!?気色悪い。そりゃ飛べなくもなるよ、お前が人間だからじゃないって、逃げんなよな、真のところはお前がただお前だからなんだよ。

「飛べなくなった、忘れてしまった。」
そんな夢に魘(うな)されて目が覚めた。妻はまだ寝ている。どうやらまだ朝の五時前らしい。眠りに落ちてからだいたい三時間くらい経つか、窓際に立ち、カーテンのその隙間から下界を覗いて見る。外はまだ薄暗いままだ。どういうわけか二度寝する気分にはなれなかった。確かに身体は疲れていてそれに、精神的にも到底良好とは思えない。そりゃ考えることが多いからな。灯りの消えた寝室をユラーっと眠い目のまま見回してみる。天井は……こんなに低かったか?モノは……こんなに多かったか?妻は……こんな顔してたんだっけか?全てが俺がトリになってしまった、空を知ってしまったことに繋(つな)げて一応の了解とした。
「さてと、……水の一杯でも飲んでやるか。渇いているだろうに……。」

「ハンニャのササヤキサラダ一つ(キバ無しで)〈白注⑧〉。」

 また次の日、さらに身体がダルくなった。豚肉に風邪をうつされたんだ。

包まれた朝 放たれた夜 年中昼夜逆転世界。 

それでもスーツを着て、ジェルとネクタイに縛られ、いつもどおりに家を出た。
「行って来ます。」

ポケットの中にそっと忍ばせておいた百円玉。後でジュースでも買おうか、これで最期だ。

冬になると炭酸のその威力がどこかへ息を潜(ひそ)めてしまったように想える。
「物足りなさは寂しさからか?」
甘ったるいんだよな。
図書館に潜り込んだ今日は。屋上階の学習室。そこの窓から見えるちょっとした広場上に、独りの女が見える。

煙草の持つ暴力性。

生後まだ間もない赤子さえをも誰にも悟られることなく意識せずに危めそして苦しめることが出来てしまうのだから。

手をつなぎ
     煙草を吸って
            共犯者

「ボクラみんな共犯者。」

赤いのを着た後姿の茶髪が向こう側を向きながら煙草を吸っている。煙の中じゃせっかくのあんたのその夢も曇って霞(かす)んで見えねーよな。
「煙草、買いに行こうかな。」

目の前に赤い斑点が広がった。
緩んだシャツの襟元から見えてくる、さっきとはまた違った女の首筋から背中にかけてのラインに広がるそれだ。いかにも安っぽい光を放った金色のネックレスが、何より一層清潔感のなさを助長している。不潔だ、ついに女までも……この世界も後は長くないか。

 強く濃く、刺激的な色にはもう嫌気が差して、その場を離れた。一フロアずつ階段を下りてゆっくりと回ってみることに

 ここは四階。文学書や文庫本の類のフロアか。平日のこの時間、そうは人はいないな。おやっ、学生らしい二人組みだ。おそらく勉強でもしに来てるんだろう。まあ頑張るがいいさ、就職しちまったら無縁の世界だからな。忘れるぜ、「今」なんて、常に次の次が一番大事に扱われちまう。次に次の次はその次の……。

 三階。外国の書籍が多いな。確かに外人の姿もチラホラ……帰ればいいのに、お前への母国へと。

セカンド三度。

二階。児童雑誌のフロア。足を踏み入れたとたん、甘い匂いが空間に立ち込めているのが分かる。ここがいい。俺は甘党だからな。

 昼間、手の空いた主婦だろう、連れて来た小さい子に絵本を読み聞かせている。そうかと思えば、向こうのは本を与え自分は仮眠か?そのまた向こうには世間話の二人だ。やつらの夫は知っているのだろうか?この妻どもの「育児」と託(かこつ)けた怠慢行為を。よし決めた、この小さい子達の夢を喰おう。

カワイイ子にはパジャマを着せろ。

ここはいい。心地いいだけの気持ちで心地いい。次々に満たされていく。オレンジ、ミズイロ、シロ……全ての色がマンマルイ、なんの雑念もない夢の形だ。かき混ぜたブラックコーヒーに真っ白いカップミルクを滴(したた)らせたようにそれらの色と色とがゆっくりと混ざり合っていく。この世界にはまだ文字がない、微(かす)かに聞こえてくる音たちが、色となってこの世界の中へと入ってくる。本来、言葉なんてこうでなくっちゃな。
 オレンジ湖、シロ消消防車、ミズイロ太陽……。鬱陶(うっとう)しい固定観念がまだ備わっていなくって、きっとその性だろう、いいなー、ゼリーのような透明プリン。

 四人の小さい子達の夢を少しずつ喰って回った。さすがに全て喰らうのは泣き出すと想ってな。甘くて、甘いだけだったけれど、久しぶりに満ち足りた食事だったか。

 外へ出て、ふと空を見上げ、サッと羽ばたき嬢上昇だ。そこには先ほどの女の姿はすでになく、まあそれもそうか。着地。ここか向こう側の屋上が見渡せる。丸見えの屋上になんの価値があるというのか。

風向きが変わった。

 アロマ系の少し強い香りか?振り向くとさっきの女の姿がまた向こう側を向いて立っている。近頃は自分の好物に毒を盛られても気づかない人生だからな。本当に俺も鈍くなっちまったものだまったく。

満ちた満腹の余韻と鼻歌で、気づけばまたあの幼稚園の前だ。あいつの幼稚園だ……頭の中に一匹の白蛇がトグロを巻き。次第に肥大化していく。
「あいつは一体……さては化け蛇か?」

 そうだ、どう考えてみてもつじつまが合わないじゃないか?俺が見てきた中で少なくともあいつは二つの姿をしていた。幼女と二十代前半くらいの姿だ。娘は小四、一緒に家庭教師を付けてもらっていると言っていたな。だとしたらあいつにはまだ小四の姿とそれに例の鳥の姿も?頭の中がいよいよ白で埋め尽くされ始めた。

「おはよ、トリさん。今日はどこに行ってきたのかな?」
「おい、お前は一体なんなんだ?本物の姿を見せてみろ、この卑怯者め!」
「きのうね、三回分楽しませてもらったの。」
「また何の話だ?」
「あ☆の☆ビ☆デ☆オ♪」
「バカにしてるのか!?このガきめ、お前、うちの娘に何かしたんじゃないだろうな?」
「アンズちゃん、こんなこと言ってたっけ。「シュガーよりもシロップの方がいいの」って。」
「どうせクダラナイ作り話だろう、うちのアンズがそんな意味も分からんことを言うはずがないんだからな。」
「あら本当よ、もうずっと前から想ってたんですって、パパがトリさんなら娘のアタシもいつかはお空を飛べるのかな?って」
 
頭の中を先日の娘との他愛もない会話が、イヤらしい含み笑いを残してザーッと過ぎ去っていた。俺の頭の中の線路に踏切が現れた。

 ふと気づくと、幼女のあいつはそこにはもうおらず、見上げた空はどんよりと静かに曇っていた。
「俺は今まで一体何をして来たというのだろう。」

 善。誰の存在が真の善なんだ?俺かあいつか鴉川か娘か妻か……不思議と食欲が減退していった。ふと、先日会った時の鴉川の剃り残しの髭〈ひげ〉の一本が、俺の頭の中に刺さり込んで来た。

強針。

 キツイ香の香りが俺をまた現実へと引き戻した。
「あらハマユウちゃん、珍しいじゃないの、お給料日以外に来るなんてね。何か酔うかしら?」
「ええ、まあ、二三お伺いしておきたい事がありまして、それで……。」

 先日の髭のあの一本が成長していて、話していて終始目ざとく圧迫感を覚える。

「待ってて、今お茶入れるから。」
「お気遣いなく、すいません。」

いつものように狂った鼻歌で茶を入れる鴉川。この部屋の香の香りが俺の身体から抵抗力を奪っていくようで、何か自分の知らないところで自分の成分の一部を吸い取られているような気がして、身体に力が入らないのはここへ来ると常の事だ。

「お待たせ、はいどうぞ。」
「すいません、いただきます。」
「お話って何かしら?あっ、そうだこの前借りてったあの本のことかしらね?」
「いえ、あの本はまだ……。」
「……。」
「……モクレンという女のことをご存知ですね鴉川さん。」
「……スーッ、ハー。ええ。知ってるわ。」
「彼女は一体何者なんですか?鴉川さん。」
「彼女に会ったのね、想ったより早かったわ。私から言えることはね、彼女の知らないところへ、いえ、世界へ逃げなさい。」
「それは一体、」
「今すぐ!」
「鴉川さん、」
「生きたいんでしょ?まだ、それに、家族だって守らなきゃいけない、あなたは、」
「何をおっしゃっているのだか意味がさっぱり、」
「早すぎたのよ、そうよ彼女に見つかるのが、彼女が力を付けてしまうのが……。」
「落ち着いてください鴉川さん!あいつは一体何者なんですか?そして鴉川さん、あなたは一体?」
「あの本。」
「えっ?」
「『人間の飼い方』。お読みなさい。なるだけ早くに、そしてその間できれば彼女に接しないこと、もし万が一接してしまってもその時は口をきかないこと、いいわね?」
「それは一向に構いませんが、詳しく理由を説明してはいただけないのですか?」
「もう時間がないの、無くなってしまったのよ。さあ今日はもうお家へ帰ってしばらくはお仕事も休みなさい、あの本を読み終わるまでね。私が許します。話はそれから、いいわね?」

 鴉川の目に感情を感じたのはこれが初めてだった。帰り道、いや、帰り空か、鴉川の言葉が思い返され、なるべく上空を飛んで帰ることにした。

 帰宅すると、妻が食台でウトウトと休んでいる。エプロン、スーパーのチラシ、家計簿……「忙しかったんだな。」そっと寝室へと向かい、ベットの上に座り、漠然とこれからのことについて考えてみることにした。熱を感じた。『人間の飼い方』。その本を手に取ると、掌に子犬ほどの微熱を感じた。

 三月が来るのがあとほんの少しだけ早かったらよかったのにな。

 その本を読み始めた刻をいつしか忘れてしまっていた。ずいぶん読んでいたんだな。もう外は暗くなったか。一階のキッチンの方からの匂いと音で妻が夕食を作っていることに気づく。まだ俺が帰宅していることを知らないから、でも俺はそのことさえも知っている。幼少期に隠れた押入れの隙間から外の世界をコッソリと見ているような、そんな気分だった。

憧憬燃焼。

『人間の飼い方』。確かにタイトルには少々の圧迫感を覚えるが、さっきからずっと読んでいて、頭の中に残ることが不思議と少ないことに今になって気がついた。もう百五十ページになるか。あれから二時間半、よくもまあ飽きもせず……。

「試しに試してみれば?」
今の俺の頭の中に大きく強くある一つだ。
「人間の飼い方を?」バカバカしい。第一、俺の目的はそんなことなんかじゃない。一秒でも早くにわけの分からないこの本を消化しきって鴉川に返してやることなんだからな。本なんて読むのはもうまっぴらなんだ。俺は受容者側でいるなんて嫌だね。だってそうだろ?本を読むなんて典型的な受容者側の証でしか無いじゃないか。論文、研究、批評、論評……結構結構。お前らは本がなけりゃスタートラインを切れんのか?自分の言いたいことのひとつも言い始められんのか?純粋な自分発信の情報は無いのか?この受容者どもめが!俺はお前らなんかとは違うぞ、生産者側の人間なんだからな。

絵を描くように詩を描きたい
音を奏でるように言の葉を散らしたい
リズムを刻むように想いの全てを刻みたい
この時の真ん中に
それが今に募る一生となればいい。

 妻のやつの鼻歌が聞こえてきた。鴉川といい勝負だな。「ただいま~。」と「お腹空いた~!」の声。娘だ。しかし、なんて言って登場しようか、困ったな。なあ描き手よ、俺の描き手よ、なにか上手いことやってはくれないか?
「……。」
急に具合が悪くなって、早くに会社を早退してきたことにしよう。そして、寝ていた妻を起こしてはなるまいとそっと二回の寝室へと向かい、今まで休んでいたと話す。一応心配する表情を見せる妻と娘、そこでキッチンの戸棚に隠しておいた娘の誕生日プレゼントをバッ!と取り出して渡す。さすがにいい考えだ、いやベタか?とにかく、
「恩にきる。」
「お前を独りになんてさせないさ。」

もしこれが、自分の最期の言葉となるのなら。

娘にプレゼントをあげた数分後、さっきまでの場の熱が冷めた。まあこんなもんだろ。

 夜になった寝室。妻はいつもどおり俺に背中を向ける。俺は、あの本の性か、すっかり目が冴えてしまって、その気にもならない。 
「庭に椅子を置いてみたの。いつか誰かが来て、腰掛ける日が来るのかもしれないと想ってそれで、お休みなさい。」
「ああ、お休み。」

凶暴な朝が来た。

「ママ今日は、どうしてこんなに雨が降って風もビュービューなの?」
「台風の日なのよ、ママが送って行くから早く朝ご飯食べて支度しなさい。」
「ハ~イ。」

 窓の外から、例の椅子を見た。露骨に剥(む)き出した木材で組まれている。ところどころクギの打ち損じや、適当で終わった感じなのもある。あいつらしいな。また何かの影響か?……まさかプレゼントだったか?

「ママ、今日このお靴は履いていけないね。」
「この雨じゃまた今度ね。」

昨日プレゼントしてやった靴だ。♪柄の白いやつだった。想ったより喜んでいるらしい。

「じゃああなた、あとは戸締りして行ってくれればいいですので、行ってらっしゃい、行ってきます。」
「パパ、行ってきま~す。」
「行ってらっしゃい。」

あいつはいつもこんな気持ちでいたのか。俺と娘が出た後のこの空間と時間を、毎日何をして埋めているんだろう?少し寂しくもあるな。カミソリでヒゲを剃りながらそんなことを考えていると、誤って皮膚まで切っちまった。
「今日は冴えないな、もう出かけよう。行ってきます。行ってらっしゃい。」

ホットミルクが飲みたくて。

 天気がこうも悪いと、飛ぶわけにも行かず、空中に浮遊する人々の夢もどこかシケッテいてパッとしない。仕方なく、近くいあったカフェに入って、持ってきた例の本の続きを読むことにした。
「いらっしゃいませ、店内で……。」
「オレンジジュースM。」
「かしこまりました。」

一番奥の人のいない角っこの席に陣取った。ガラス張りのここからは外も見えるしな。

 本を読み始めてからすぐに、視界の延長線上に熱を感じて、顔を上げた。雨の中の赤いスカートだ。傘でまだ中身は見えない。きっとあの下はティーバックなんだ。赤いスカートほどエロイモノは無い。タイトなミニならなおさらだ。また本に視界を戻す。七十%だな、この店のオレンジは。
「甘ったるいんだよ。」

落ち込んで
      また雨降って
             抱え込み
それでも前を見たいから
             心にモギタテオレンジを
 


オレンジの時はもう終わってしまった。
 
 本も少し読み進めることが出来た。この本、開くたびにいや、ページごとに表情を変えている。気味の悪いやつめ。

 カフェを出て、持ってきたおいた折りたたみ傘をさす。人足の向かう方へ方へと俺の脚も運ばれていく。こんな雨の日にはよくあることだ。

 腹が減った。減っているといっても俺の場合、夢を喰っての満腹と、実際にメシを喰っての満腹とは違うものだ。まあ一言で言うなら夢を喰っての満腹感は、精神的なものだな。人の夢で己の精神を満たされてしまう。まあ良くも悪くもその時々、対象人物にもよりけりだが。

 昼食は立ち込める香ばしい香りのするパン屋に誘われたて、パンを買った。それとパックコーヒーも。どっしりとカリカリベーコンの乗っかった調理パン、ジャムの一杯詰まったパン、そしてコシかツブかで迷いに迷った好物のあんぱん。
今回はコシの方を買った。

 近くに病院が見えた。この買ったパンとコーヒーとは、そこの最下階の一番はじっこにあったトイレの個室に入り、喰うことにした。とにかく誰にも見られたくなかった。誰とも接したくはなかった。ここに来るとなぜか、ズボンを下げたくなってそれで落ち着いてしまって……用を足す。そして食す……なんなんだこの不思議な気分は、どこかひとしきりの切なささえもある。同一人物による需要と生産の同時進行。これのほかに今まで思い当たる節が無い。特別な位置に在るのかもしれないな。
「結局のところ、俺の実になったのか?」

 食事の時間を終え、個室の鍵を開けようとした。すると、入り口の方から歩幅の小さなヨボヨボとした足音が聞こえてくる。こちらへと迫ってくる。しまった、運が悪かった、俺としたことがなんたる醜態!掃除のババアがやってきたのだ。畜生、どうしてこの種の人種どもはこうも俺にとって間が悪い……

 それからすぐに空間一杯に掃除薬品の鼻を突く強い匂いが立ち込めた。
この匂いはどこか立った感情を沈めるのはなんでだ?想い出したように、さっき買ったパックコーヒーを開け、便座に座りなおし、静かにすする。

楽婦。

シャカシャカと
       同じところを何回も
                 掃除のババアが繰り返す


 感覚のズレに湯寄酔った。すするコーヒーの味にトイレ掃除用の薬剤の匂いが混ざり合って、次第にその匂いの飲み物でも飲んでいるかのような気分になり始め、このシャカシャカの暗示からは個室を出ない限り逃れられない。シャカシャカの音が俺に個室に縛り付ける。

音の暴力音狂人 〈白注⑨〉。

 それから十分ほどして小便器と俺の隣の二つの大便器の掃除が終わったらしい。次は洗面所を洗う音が聞こえる。

そろそろか
     ズボンを下ろし
             スタンバイ

こちらは意外とお粗末で、三分程度で終わったらしい。

「まだ若いか。」
予想を裏切る声。高齢期に差し掛かり、女性ホルモンのバランスが崩れ出したババアがおそらくは鏡を見て放ったであろう言葉だ。しゃがれた低い声だった。

 サッと個室を出て、手を洗い、鏡に映った風景を置き去りにした。その足でエレベーターに乗り込み、一階へ。外へ出ようと、出口をくぐる瞬間、ふと振り返った時計の針は午後六時を指していた。

虹屋、探しています。

 また同じ匂いがした。

「ただいま。」
「あらお帰りなさい。」
「……、アンズはどうした?まだ寝る時間じゃないだろう。」
「ええ、それが今日はお泊りなんですよ。」
「お泊り?一体どこに?」」
「ほら、例の家庭教師つけて一緒にン勉強してもらってるお家の娘ですよ。」

新しく買った白紙の上に、真っ黒いインクがボタッと垂れてしまったような気分。もう止まらない。広がって広がって、そしてもうそこから消えることは無い。

「そうか、仲いいんだな。」
「それが一番ですよね、ホントに良かったですよ。」

ボーッとしてしまっていた。気持ちが前へと向かない。椅子に座り、落ち着いてしまって、それでカレーを食べてしまっている。口の中へとカレーを運ぶ自分の手にその意識が無かった。ずっと自分の目の前の一点に商店が合っていたように思える。シンクの内側に映ってボヤケた妻の表情。

「あなた、ほら見てください、あなた?」

もう止まらない。

「あなた!?」
「あっ、ああごめん。なんだったか?仲良しか……。」
「違いますよ、ほらこれ、ワイン買ってきたんですよ。」
「ほう、どうしてまた?」
「アンズがお泊りに行った後、今日は久しぶりに二人になれると想って買ってきたんです。」
「それもそうか……。」

 もう頭もそして腹も一杯なんだ。

「カレー、おかわりくれるか?飲もうか。」

 想像と寸分変わらぬ妻の笑顔とその後の後姿。夫婦ってこういうことを言うのか?しかし鼓膜ってやつはホントに厄介な代物だな。耳穴を塞(ふさ)いでも勝手に音を拾ってきちまうんだから。選べたらいいのに、鼓膜付きの身体と、そうでもない身体と。一体誰がこんなもん造ったか?

「はいおかわりです、どうぞ。」

 ワインのコルクを引っこ抜いて乾杯した。

「今度三人で、旅行にでも行きませんか?いけませんか?」
「かまわないけど、どうして急に?」
「あら見なかったんですか?今月のお給料袋いつもの三割り増しになっていたんですよ。」
「……そうか。それもそうだな。」
「どいしました?まあとにかく、京都なんてどうでしょう?これから紅葉がキレイでしょう。」
「君に任せるよ。得意だったよなそういうの。」
「♪♬♯」

 予想とは逆に場が盛り上がってしまい、久しぶりに熱の共有をした夜となってしまった。少し疲れたか。

「もう、頭も腹も一杯だ。」

 それも要るものなのかもしれないな。全ての人々に愛されるためには。
「願えば平和。」なんだよな。
 

 最近、やけに風邪をひくことが多くなった。疲れているのか?俺は働かなきゃいけにのに。

 翌朝目が覚めると、すでに十時過ぎだった。妻は珍しく間まだ寝ている。きっといい夢を見ているんだろう。さっさと働きに出ないとな。スーツに着替えてネクタイ締めて、ジェルをつけたらコーヒー注いで三毛猫サンド。髪型見ながら歯磨き済んで、
「行ってきます。」 

 この日行く場所はもう決めていた。そう、娘の所へだ。羽をイッパイに広げて全速力でもって小学校へと向かう。それから五分としないうちに到着すると、例によって屋上に着地。目をつぶり、娘の夢を探す……「あった。」我が娘だからか、一際キレイに映る。その周りを浮遊する他の夢達。シャボン玉がそっとぶつかり合って、壊れずに優しく跳ね返りあって、またそれを繰り返している。それが平和だ。そう、夢の世界ってものは、本来一つでしかなくって、いつもいる場所、時間が違うから大きく広くそして数多くに見える。

 接近。

 娘の夢を見ていた俺が、先ほどから感じていた微(かすか)な違和感。注意して互換を研ぎ澄ましてみる、すると……視覚、娘の真ん丸い夢の周りを何か薄い膜のようなモノが覆っているではないか。それも全体に張り付くようにピッタリと……臭覚、明らかに娘の匂いに他のそれが混じっていて……聴覚、ジリジリと、何かが細かく細く震えている、ちょうどガラス同士を擦り合わせたような寂しげな音、それからゆっくりと近づいてみて味覚……娘の夢の周りを漂う空気に舌を出す、本当に微細だが、舌の奥の奥に小さな鉛の玉を埋め込まれたような痺(しび)れを感じた、最後に触覚……それは明らかだった。熱を感じ取ることが出来なかったのだから。
 
「あらトリさんじゃないの?久しぶりね。」
「お前、いつから!?」
「この姿では初めましてかしら。」
「俺の娘の何をした?」
「やっぱしまだまだね。でも、あなたのレベルでも気付いているんでしょう?それ、もう死夢よ。」
「……。」
「あなたの夢の中にアタシ入ってもいいかしら?」
「やめろ、それだけはやめてくれ。」
「ハハハッ、ウソよ、大人の夢なんかに興味ないわ。……キッタナイ。」
「目的は何だ?」
「目的?そうね……一週間。」
「一週間?」
「一週間時間をあげるから見つけてきて、白夢(びゃくむ)を。」
「白夢って、あの白夢か!?そんな、第一あれは架空のモノで、とびきりキレイな夢の形容じゃなかったのか?」
「本当に何も知らないのね。アンズちゃん、この娘、立派な白夢の持ち主よ。まあそうね、前にアタシがあなたと同じくらいの駆け出しの時に、偶然にも一人だけ白夢の持ち主を見つけて、キレイすぎてすぐに全部食べちゃったわ。その後で鴉川さんから全てを聞いたわ。惜しいことをしたものね。」
「アンズがか?それでか?それでアンズをこんな目に!」
「交換条件よ。アタシはこの娘の白夢をこれから一週間かけてゆっくりと食べるわ。もしあなたが一週間以内に違う白夢を持って来られたのならそれと交換に娘さんを返してあげるわ、どう?悪くないでしょ?」
「分かった。一週間だな、約束だぞ。それまでは絶対に娘をこれ以上危険な目に合わせるな、いいな。」
「おりこうさんのトリさんね、フフフ……。」

 娘はこれから一週間、その夢ごとモクレンと名乗る女に監禁されることとなった。妻には、お泊りを一週間伸ばすと偽りを告げ、それに対して抵抗してくる夢を喰って、丸く納めた。向こうは向こうで母親の夢を喰い、都合よく記憶を調節したらしい。これから一週間、俺は吐くまで夢を喰い、吐いても夢を喰う。

出来れば最期は笑いたい。

 それからボーッとしていたつもりだったが、気付くと鼻歌が聞こえる。鴉川のだ。

「あらハマユウさん、気付いたみたいね。今月はよく来るのね、気に入っちゃったのかしらここが♪」
「あの、自分は一体いつからここにいるんですか?」
「そうねー、もう一時間くらいかしら。」
「一時間!?記憶がありません……。」
「永い人生、そういう日もあるわね。もうすぐ秋ですものね♯」
「自分は一体何をしていたんですか?この一時間?」
「あら、全く覚えてないの?」
「ええ、すいません。」
「その本。」
「あっ。」
「ここへ来るやいなや、時間が無いんですって言って鞄から取り出して、凄い勢いで読み始めたのよ。」

 閉じられていたその本の扉を開ける。すると、栞(しおり)の位置が、前回読んだところよりも四〇ページ近くも後退していた。

「その後は?」
「ずっと寝てたわよ、静かに、赤ん坊のように……。」
「どうして起こしてくださらなかったんですか?時間がないのに……。」
「夢。ハマユウさんの夢、少し読ませてもらったわ。」
「何か。変わったことの一つでもございましたか?」
「疲れているわ。あなた今本当に疲れた人間ね。自分で自分を忘れちゃうほどに。」
「どこまでご存知なんですか?夢、読んだんでしょう?」
「なんとかしないとね。あの娘。」
「モクレン。」
「自由を与えすぎた。」

それから会社の中が一番安全だと鴉川に知らされ、そこでひたすら本の続きを読む。

「お手洗い、お借りします。」
「どうぞ♭」

 小便の滴(したた)るその音の中で、
「時間て、どこにあるんだろう?」

三日月見た月幸せで三毛猫サンド〈白注⑩〉 で華を添え。

 顔の前に立つ。洗面台の目の前。いつからか、老けることをしなくなった。これが俺の最終形態か?

「その本、あとちょっとじゃないの。どうなの?今の気持ちは?」
「ええ、何か今時分の中で開けて来そうなものが疼(うず)いている気がしてるんです。それはまだ、分かりませんがね。」
「そう。それは良かった。さぞ辛かったでしょ。寂しかったでしょう、ここにいれば安心だからね。」

鴉川のその表情には、どこか懐かしくもある柔らかさのようなものを感じた。

俺の座っているソファーの沈みの中で、この本を全て読み終えた時、それを告げたら鴉川は一体何を言うのだろうか、きっと、いずれにしろ、別れるような気はするが。

 それから、この空間を自然と空に感じた。何も意識せずに暮らしていける幸せ、それが自由。俺が鳥をやり始めた理由だったのかもしれないな、忘れてしまったのかもしれないな、出会った頃の鴉川はこんな表情だったっけ。

 テーブルを拭き、書棚のホコリを払い、床の掃き掃除に生け花の取替え……俺の目の端でせっせと働く鴉川。

「あらごめんなさいね、でも気にしないで、さあ読んで読んで。」
「ええ、……いつもこんなことを?」
「もうずいぶん長くになるわ。」
「なぜです?ここにそれほどの価値でも?」
「アタシにとってそうなら、それでいいの。それが真ん丸い世界ってものよ。」

 鴉川の夢からは、初秋の小麦の穂の香りがイッパイにしていた。

「鴉川さん、もう少しですから。」

嫌われ上手が世界の救い手。 

『人間の飼い方』俺の中の世界にオレンジ色の果汁がまた世界に降り始めて。それを読み終えた時、俺の全身を張り巡ら血管という血管がその赤々と熱を感じ出した。温かくなって、つぶっていた目を何度でも繰り返し開けるような、そして新しい朝が何度でも繰り返しやって来るような新鮮な感覚で、気持ちを形に変えたくって、外の世界へと向けたくって、誰かにぶつけてみたくなって、そして今、
昇時の鐘が今この地に音色高らかに響き渡らん

「どうやら読み終えたみたいね。今日はもうおうちへ帰ってゆっくり休みなさい。」
「でも、私は一刻でも早く白夢を探さなくては……。」
「外を見て御覧なさい、もう夜よ。白夢は絶対にその姿を見せない恥ずかしがり屋さんなのよ。」
「はあ……分かりました。明日また来ます。今日はありがとうございました。お疲れ様でした。」
「あらあら、どういたしまして。……今日はゆっくり休むのよ、いいわね?」
「はい。失礼します。」

 俺の身体は今、あいつの手によって遠隔操作されているんだ。きっと今日だって俺が鴉川と会って本を読んでこうして気持ちを落ち着かせて、明日から動き出そうとしていることもあいつには周知の出来事の一つなのかもな。
「崩してやる。」

地球は最悪の建築物、
そしてまた、この星は最愛の被造物〈白注⑪〉。

「ただいま。」の声がまた自分に跳ね返ってくることは無かった妻の後姿と、先に夕食を食べていた娘の顔に、熱は感じられなかった。
「ただいま。」雰囲気の中に落ち着く。箸と食器とが触れ合い、噛む音と妻のシンクを洗うその音だけがこの時空間を占拠している。
「今日会社で、同期の小野寺君がお得意様の接待中にうっかりつまずいてお茶をこぼしちゃったんだよな。あのオッチョコチョイがまさかあの場面で出るとはな……。」
「ママごちそうさま。」去る娘。
「はい。」作業の妻。
「なあお前、明日はカレーが食べたいな。」
「はい。」
「ごちそうさま。」
 妻の肩に掌をかぶせて温めてやった。それが今の俺に出来る最だと想ったから。それは、何年も冷やし続けたガラスのような感触だった。

 寝室へ向かう途中の廊下、ふと天井を見上げ、どうして俺はこんな低い世界で、愛する妻子共々、こんな計られたみたく低い世界な空間で……。想いは抱かれ寝室へ。ベットの上に横たわり、片目をつぶり考える。 
「なあ俺よ、俺はどうしたらいい?」
鏡のガラスが全てを跳ね返す。
本を読み終えて、正直なところ何を得たのかもよくは知らない。『人間の飼い方』当初見つけそして手に取った時の感動は不思議と今はもうない。きっと俺の中に見えない種をまき散らしていずれは花を咲かそうと期を待つそれ。今はただ、意識の中のその奥に、その身を潜めて、俺という人間にただ自問自答の機会をそっと与える存在だ……。 ただそれだけで。

キミのつくる薄味ココアが好きで、だからこんな寂しい夜も、先の見えない冬もこうしてまた一緒にいたいと思える。

天井を見上げ、カーテンの掛かった南の窓を見て、妻の化粧台に目をやり、左手薬指。十年前にはキラリとした光を見せていたそいつは、薄っぺらくって愛の証なんて雰囲気すらもうなくって、仕事、家庭、育児……ただただ義務という名の果てしなく重い鈍器のような悪の生活。もはや持ち上げるのもやっとで、見るのでさえも生力を削(そ)がれ、両目を閉じ掲げていた左手をスーッとベットの上に落とす。夢を見たいと想った。次の朝までこの無意味と化してしまった身体をその中に預けておきたい、そう祈った。

肌色を作ったやつ。お前がこの世のありとあらゆる差別の基本を作り、それを常としちまったんだ!

「相手の記憶に残ってしまった自分のそれは、自分の力ではどうしたって消せやしないものなんだ。」
その一言が聞こえた時、俺を取り巻く世界は変化の姿を見せていた。夢だ、ここは夢中なんだ。
「空の色が違うじゃないか!」 

 「あっ、あのさ、料理は僕がやるから、だっ、だからキミにはスカートをはいてほしいんだ。」
「キミにオヤスミの一言を言いたくって、それで今から眠るね。」
「俺、キミの唐揚げ症候群なんだ。」
甘く柔らかなあの日の俺の言葉達、そんなのがいくつもプラネタリウムの内側から目に見える無数の星座達のように、左から右へ、上から下へと飛び回り跳ね返り合う。

泣き崩れる小鳥達は、口の開いた檻(おり)の中でいつまでもいつまでも♭♭♭……。

 天井のまだない世界を始めて見つけた。何もない、地面も壁もない。まるで宙を歩いているかのような。しばらく歩いていて、自分の視界の高さが徐々に低くなり、狭くなっていくのを感じ出して、来ていた服がだんだんと重くなり身体を大きく包んでそれで。それでも歩くことを辞めない。また少し歩いて、今度は歩くことにひどく疲れを感じ出して、手を付いて四つんばいになってそれでもまだ歩く。
 視界がもうチギレそうに細くなって、頼りなくなって、もう眠ろうか、それでいいじゃないか……。そして目を閉じる瞬間、自分の最期の視界に飛込んできた映像は、鏡に映ったブカブカの服を着て四つんばいになり、髪の毛も歯もまだ生え揃わない一人の赤ん坊だった。
「ボ、ボ、ボクは……。」

アツアツアイス に会いに行く〈白注⑫〉。

「あなた、ねえ、あなたったってば、」
「……あっ、ああ、どうした?」
「どうしたじゃありませんよ、眠るんならせめてパジャマに着替えてください、それにお風呂にも入って。」

妻の瞳に映る自分を見、それから妻の化粧台の鏡に映った自分を見た。俺の中に眠っていた忙しさが一気に溢れかえり、俺はその場で泣き崩れた、あの頃の赤ん坊のように……。
 
 明けない夜が今日一日くらいあってもいい、そんなふうに想えた。その日一晩中俺は同じ感覚の中にいて、同じ匂いの中に包まれ、「このままこの時が崩れ落ちてしまえばいいのに。」幸せを感じていた。それなのに俺に朝はやって来た。

太陽の運動に逆らってそれも奴と全く同じ速さで歩き続ければ、それを一生とするならば。きっと死ぬまで朝を見ることを知らないで済むんだ、生れた瞬間以外は全て夜の世界だ。

「今日はお仕事休んで下さいね。会社には私の方から連絡差し上げておきますので。」
「ああ、そのつもりさ。」

 妻はそっと立ち上がり、寝室のドアに手を掛け立ち止まる。

「おはよう。」

振り返った妻の優しく微笑んだ顔に、時の流れの儚(はかな)さをおぼえる。

「おはよう、カタクリ〈白注⑬〉。」

一階から聞こえる妻の電話声。

「どうして俺はもっと早くに目一杯の愛情をあいつに注いでやれなかったんだ。」

 妻の足音。

「今日はでかけよう、外に行こう、なっ。」
「はい。今からお弁当作りますね。休んでいて下さい。」
「ありがとう。唐揚げ、唐揚げが食べたいな。」
「分かっています♪」

 その全てが慈悲愛の感情で満たされ、それが俺の中から再び溢れ出し、涙となって放たれた。妻の顔には血の気が感じられなく、表情がなかった。無造作に記憶を喰われ、操られた人間はこうも簡単に生の色を失うんだ。さっき見た笑顔は、俺の遠い憧憬にも似た淡い欲望だったのだろう。妻の出て行った寝室の入り口を見て、ため息を一つ、窓の外の朝を見てもう一つ、自分の中の鳥の自分がまたそれを永遠と繰り返す……。

「行ってきます。」

二人揃(そろ)って家を出た。

「行きたいところはあるか?」
「お散歩しながらそれで疲れたらそこで休みましょう。」
「悪くないね。」

 俺の身体の中で一場面ごとに聞こえるカメラのシャッター音だ。この刻を切り取って、この俺の身体のど真ん中に埋め込んでやりたくて。

 唐揚げと歩いてる見たくその匂いがいつもそばにあった。そこへスーッと花の匂いが混じってきて、
「花屋にしてはイマイチだな、目が少しばかり小さいか。」
「そういう日もあるんですよ。」
「それもそうか。」
「ワシが貸してやろうか?京都の菓子屋がカシコマル。」
「和菓子貸してやろうかしら?続いて和紙屋がカシコマル。」

 出会った頃の二人だけの言葉遊びの一つだ。特に意味なんてなくって、今になって想い返せば、二人の間に距離が出来そうな時。こいつはいつもその場面にあったような、そんな不思議な奴なんだ。

「私、最近嬉しいことがあったんですよ。」
「ん?なんだ?」
「あの娘が最近妙に元気に見えるんです。そえがなんだか嬉しくって。」
「アンズか?そう言われればよく笑ってるかな。」\\
「きっと、お友達のモクレンちゃんと楽しくやっているんでしょう、それにほら、成績だって上がってますものね♪」
「お前、本当は男の子がよかったんだっけ?」
「なんですか今更、もう今は今ですよ。」
「試してみようか!?今夜。」
「もう、いやですよ♪」

空が冴えて、陽も放たれて、何も変わることのなく、俺達は隣町の公園まで来ていた。

「少し、休みましょうか。」
「そうだな。」

身体が想い。

「少し元気出てきたみたいですね。」
「おっ、そう言われれば。」
「フフッ、食べましょうか。」
「おなか、空いたよ。」

 開けられた弁当箱の中には、あの頃の風景が一杯になって詰まっていた。

「お前らしいな。」
「唐揚げが好きなあなたのためですもの。」
「いただきます。」
「噛んで、優しく噛んで下さいね♪」

 久々の地上も悪くはないもんだ。

「ごちそうさま。やっぱりおいしかったよ。」
「いえいえ。」

 それからまた二人は歩いた。気持ちが繋(つな)がり手を繋ぎ

「晩ごはん、何が食べたいですか?唐揚げですか?」
「まかせるよ。」

滾(たぎ)りだした俺の脈音。

 安い方のリンゴだけ買ってスーパーを出た。

「アンズ、あいつの名前の由来、まだ覚えてるか?」
「もちろん、ですよ……。」

 それから急に妻の口が閉ざされてしまった。いや、口元は何かボソ②と動いている空気音。音にならない?一人の中での記憶同志の悲しいすれ違い?俺の性だ……。

「ジャム。そう俺が好きだったんだよな、アンズのジャム。」
「じゃむ、あんず、アンズジャム……そうでしたね、それでアンズ。」

 ここはクリーニング屋の多い街だ。それにもまして薬屋はまた多い。

「アンズが帰ってきたなら今日は話そう。」
「それがいいとお思います。気きっと喜びますよアンズも。」

二人の声で

「ただいま。」
「休んでいてください、今お茶入れますから。」
「なあお前、」
「はい?」
「主婦っぽいな。」
「ええまあ♪」

 茶をいれ向き合い座る妻……下をうつむいたまま顔は上がることはなくて……。

「おい、どうした?」
「……。」
「お前!?」

立ち上がり手を伸ばし妻の肩をさする俺。

「……。」

静かな寝息の音がした。

「疲れてたんだな。」

寝室まで妻をおんぶして、ベットに預けてやった。今日が終わった。

自害放棄。

「仕事へ行ってくる。」
その一言を置手紙の中に吹き込み、家を出た。

白夢。さてどこへ行けばいい。手当たりしだいにとはいえ、やはり少しでも効率的な方法で行くことに越したことはない。

 白夢。透き通るように透けた夢。一度その中に身を置くと、出て来るのは容易な精神力ではまず不可能。居心地の良さに夢の中で夢を見て、またその夢の中で今度は夢を追って夢を見て……夢の輪廻を繰り返す。

 モクレンのやつに小さな小瓶をもらった。コルクの栓でフタをしてあるやつだ。その中には依然あいつが出会ってそしてダメにしてしまった人間の白夢の匂いが閉じ込められている。それを渡された時に一言こう言われた、
「片羽目女神の子守唄。」
白夢の持ち主は女?ただ漠然とそのことだけが俺の中に敷衍(ふえん)し、下界の人間どもが女しか見えなくなる。いやな世界だまったく。どこへ行ってもあれだけ重宝されるコンセントだって差込口の方だけじゃ何一つ出来やしないんだ、ただホコリが溜まっていくだけで……。

「片羽天使の子守唄、片羽天使……。」

俺はその日一日中を鳥としての五感の全てを研ぎ澄まし、取り合いず今までに嗅いだことのない匂いを探すことにだけに費やした。

 オレンジ、ハーブ、セッケンに金、女に平和に未来に戦争に……どれもありきたりの色、匂い、形場ばかりで、表面に出来ないものゆえに全員がそれを自分だけの自分だけにしかってないオリジナルだと思い込んで嫌いやがる有様。もっとその目を必死に見開いて見てみりゃお前ら全員コピー機から生み出されたコピーのコピーだ。

開いた掌にまた穴が拓(ひら)いていて。 

 「いよいよこの世界も濁りを隠しきれなくなったな。ご愁傷様です。ただ、上っ面ですが。」

 明るい昼間、狭い路地裏の暗い奥へ奥へとフラフラと迷い込んでいく。その一番奥へと到着した頃、その場に崩れ落ちるようにしゃがみこむ。頬の辺りや腹の辺りがヒドク痛む。殴られでもしたのか?まあいいさ、そのおかげで最後の意識をつないでいられる。

「血みどり色ってどんな色だったっけ?」

 いつからだっけ、モモの味したグミを食べなくなってしまったのは。

 身体を支えるために地面についていた右手の掌から触覚が消え、食欲を奪うホコリっぽい匂いがどこかへ行くと、臭覚その姿をふと隠し、きっとヤンキーどもの喧嘩の音だろう、それも徐々にか細くなっていき、プツリとして聴覚もoffになって、昨日妻が作ってくれた溢れんばかりのあの唐揚げ、その味が段々と薄くなっていて、ついには想い出せなくなって、味覚までもが停止し、俺はもうなにもしたくなくなって、なにも楽しくなくなって、自らこの視界を閉ざす。視界、閉界。もう何も感じることはない、疲れた、俺はもう疲れてしまったんだ、きっと他の誰よりも速いペースで死へと向かっているんだ。

天使の脈音♪♫♬

 あれからどれほどの時の流れが俺の周りを追い越していったのだろうか。気の性かわずかながらではあるが、左手の掌に振動を感じた気がして、疲れ果ててすり減った神経を集めてそこへ向けてみる。
「トクンッ、トクンッ……。」やはり感じる振動。
「トクンッ、トクンッ……。」ほのかではあるが、振動が優しい匂いを運んで来た、セッケンだ。
「トクンッ、トクンッ……。」振動とセッケンの匂いとに乗っかって、その音が耳へと入ってきた、ヤワラカくって、少しくすぐったいな。
「トクンッ、トクンッ……。」「あなた、ゴハンの前にはちゃんと手を洗って来てくださいね。」いつものセッケンの匂いで、妻の作るご飯の味を想い出した、いつもの唐揚げだ。
「トクンッ、トクンッ……。」前を向かなきゃいけない、そうだよな、妻と娘はきっと待っていてくれる
「飛ぼう、きっと飛べるよ人間だって。」
 羽がチギレルくらい力一杯羽ばたいてやった一瞬で天空まで上昇し、さっきまでの重かった自分の身体を、地上に脱ぎ捨てて来たようだった。

 風が吹いた。頬を撫でる優しい甘風。
「セッケン?」

 羽が自然とゆっくりと羽ばたきだした。どうやらこの風の流れに乗って行こうとしているらしい。久しぶりにヤワラカな春のことを想いだした、俺が生れた刻。

 羽が俺を誘(いざな)ってくれる。ゆっくり大きく羽ばたいて、フワーット心地良くなってきて自然と目を閉じる。そして、見える世界がある。最愛の空、最愛の空……。
「最愛の空……我を放ちたまえ白空(びゃっくう)へ!白夢(びゃくむ)へと!」

 流れ始める風音街の音、音が粒となって俺の身体を包み込む。青色赤色黄色、オレンジに白……ここは全ての色の粒が楽しそうに戯れ合って浮遊している世界。色がその色に見える世界……白界。
 「白夢か!?ここは、ここはもしかして白夢の中なのか!?」
あまりに自然な感覚のままでいたらしい、俺としたことが目を開けるまで世界の変化に気付けずにいた。

 音粒夢粒キラキラヒカリ
 音粒夢粒パチパチ消えて
 音粒夢粒また点(つ)いて
 「甘い匂いは春の風?」
 音粒夢粒クルクル回り
 音粒夢粒ピョンピョンハネテ
 「無邪気な顔は夏の顔?」
 音粒夢粒かくれんぼ
 音粒夢粒隠れて追って
 「一人ぼっちは秋の泣き声?」
 音粒夢粒息ヒソメ
 音粒夢粒スヤスヤオネム
 フンワリおふとん冬心地

スーッとどこかと向こうの方からフワフワと飛んで来て、俺の目の前でピタッと止まったその白い一つを、そっと両手の掌で包み込み、静かに口の中へと入れて見る……。
「音粒夢粒全ての色は白の味♪」

さっきまでの自分の身体が一本の神経になって、白い味覚を辿(たど)って行くのが、追いかけていくのが分かった。不思議だ、こんな生き方もあるんだ。自分の神経として生きるってのも悪くないな。自分を憚(はばか)るものがない世界、真の自由の中で生きる時なのかもしれない。
「世界は見上げるものなんだ。」

世界の明度がさらに増してきた。白から透明になっていくのが神経のこの身体の感覚の中で疼(うず)いた。

透明の温度
透明の匂い
透明の風
透明の色……。

 目を開けると自分の指が見える、足が見える、腕が見える、それが自分の意志で動かせる、でも裸だ、いつから?ここは?
「夕日?」
いやちがう、人だ、人が立っている、女だ、赤い服を着た女が立っている……あいつ、あの図書館の屋上で見かけたあの女……もう迷いはない、
「あんた一体誰なんだ?どうしてここにいる?」

 重い扉が開くようにその女の身体がゆっくりと反転しだした。

「……!」
「また会いましたね。」
また?誰なのか、あいつは、でも俺のことは知っているみたいだ……髪の毛の若々しさからは想像もつかなかった、老婆だ。俺の目の前には今、一人の老婆が立っている。長くて艶(つや)のある黒髪の老婆が……。

今日はみんなでヒキガネ遊び。

 もう逃げないこの身体、女に向かう俺の脚。女の姿が次第に大きくなっているのか、俺が小さくなっていいっているのか……。女の顔に深く刻まれた負分厚いいくつもの皺(しわ)皺皺皺……その中の世界へと吸い込まれそうになる、立ち止まる。
「また会いましたね。今日は何曜日でしたか?」
「水曜だ。俺の番だ、キサマ俺の中で一体何をしている……モクレン!」
「あら怖い、分かったんですか?さすがにこの格好なら分からないと想ったんですけどねフフフ……。」

薄気味の悪い老婆の小躍り

「何のメッセージだ?」
「メッセージ?白夢の持ち主見つかったの?」
「まだだ。」
「時間がないんでしょ。」
「なぜ自分で探さない?」
「疲れちゃった。」
「ふざけるな。」
「フフフ……。」
「……。」
「さっきの夢玉、食べたんでしょ?」
「何の話だ?」
「ここにいるってことはそうなのね。フフフ……。」
「ああ食べたさ。」
「あれね、あれあなたのよ。」
「俺の!?」
「そう。あれはあなたの夢のカケラ、あなた自身の夢玉。」
「俺の夢玉?」
「あの小瓶の中身、白夢の空気……あの空気は、白夢の空気は互いに引け付け合う力があるの。」
「それで俺を利用したのか?」
「初めはアタシにも分からなかったわ。前に不思議な匂いをたどってみたらその持ち主があなたで、寝ていた隙にコッソリあなたの夢の中に潜(もぐ)りこんでそれで夢玉を拝借させていただきましたわ。これを食べればすぐにその人物の中の世界へと入れますからね。」
「どうしてその時に一思いに夢を喰らわなかった?」
「フフフ…だってまだ未完成だったんですものフフフ……。」
「いい加減にしろ、薄気味悪い老婆め、目的は何だ?」
「相変わらずよ……白夢を喰らう!!!」

感情論。

「俺はもう一度妻と娘に会う。喰らわせてたまるか!」
「あらアタシに適(かな)う気でいるのかしら?フフフ……。」
「ふん、無様な姿だな、それがおまえの本性だったか。」
「十分よ、あなたの白夢を喰らって、その後すぐに娘さんのも喰らえばまたすぐに生気が元に戻るわ。」
「よく喋るババアだ、薄気味の悪い。」

 バサッと三日月のような鋭いそして夜よりも黒い暗黒の毛羽だったボロボロの翼を広げると、奴は俺の顔を一目みるなり強く羽ばたいてその場を飛び去って入った。

「殺られてたまるか。この時に、そして我に白力を与えたまえ!」

 真っ白い翼を一杯に張り、契(ちぎ)れるぐらいに強く羽ばたいて、奴を追跡した。その姿はすぐにだんだんと大きさを増し、俺に気付いたのか奴はこちら側をチラチラと振り返り、仕切りにあの「フフフ……」の不快に映る微笑だ。憎たらしい老婆め。

 徐々に奴に近づいていくにつれ、視界に映る世界の感じがその色を変え始めていた……。さっきまでは真っ白かった世界、色とりどりの音粒夢粒達が全て一色の黒に変わっていってしまう……。

「やめろっ!」
「フフフ……。」
「何をするつもりだ!?」

振り返る皺の深い老婆の顔。ネコ科のようないやむしろ爬虫類(はちゅうるい)のキメラのような。縦に細い楕円形の瞳孔。口元……奴に噛み付かれた俺の音粒夢粒のその一つが、半分に喰いちぎられた身体をまだピクピクとさせている。

「やめろっ!もうやめてくれっ!」
「フフフ……キキキェーーーーーーーーイ!!!」

泣き崩れる小鳥達♭♭♭……。 

黒はその黒を増していく。次第に艶(つや)っ気を帯び始めた。

「あらどうしたのかしら?顔色がよろしくないようね?」

奴の発する言葉の波長に、さっまでは感じ取られなかった張りが感じ取られ始めた。

「止まれっ!約束はどうした!?」
「アタシ気まぐれだからねー。」
「ふざけるなっ!。お前の存在がどれだけのノイズになっているか、妻、娘……」
「あー?ノイズだ?ふざけんじゃねーぞテメー!アタシャ気まぐれなんだ、怒らせると……」
「……」
「……消すよ。」
「!!!」

一瞬だけ、目の前の世界が消えた気がした。真っ白い何もない世界に立ち返った想いだった。次に見えたのは奴の飛び去る後姿だった。自分でも明らかな体のダルサに気付き始めていた。それでも俺には妻がいてそして娘がいて……だから
「前を向くんだ!」

 目の前に映っていて奴の姿が、次第に見上げる形になっていくのが自然だった。それでも俺の音粒夢粒達を喰らう奴の後姿と、また気まぐれからなのか、途中で喰いちぎられ無残にも捨てられたそれらの哀れな残骸達だけは相変わらず同じように俺の視界に映って止まなかった。

霞(かす)んでいく視界、堕ちていく俺、剥(は)がれていく視界世界……

妄想現実。

「嘘の後の嘘は、前の嘘を真とする。」

誰か、「全てウソでした、チャンチャン♪」って笑いながら言ってくれないかな。

起き上がる前に、転んでしまった後に。

「あらハマユウさん、こんな所で何やってるの?」

優しい声が鈍く遅れて伝わってきて、

「どうしてこんな所で寝転んでいるの?」
「かっ、鴉川さん!?」
「どうしてこんな所で寝転んじゃって今日は天気が良いからなのかしら?」
「あなたこそどうしてココに?」
「あらここはアタシのいつものお散歩コースよ♪」
「そうだ、鴉川さん、今、今はいつですか?」
「いつって!?二〇〇六年の十月三十一日よ、おかしな人ね?」
「十月三十一日……?」

確かに最後に記憶があった日から時間は流れているようだ、それも二日間……俺は一体……。

「鴉川さん、妻と娘は?ボクの妻と娘はあれからどうなりましたか!?」
「あらさっきすれ違ったわよ、今日は授業参観ですって、二人して元気そうに学校の方へ歩いて入ったわよ。」
「鴉川さん、ここは現実ですか?」
「さっきから今日は一体どうしちゃったのハマユウさん!?今日はなんだかヘンな日ね、ここは現実よ、ゲ・ン・ジ・ツ♪」

カシスインピンバイス。

「鴉川さん何度もすいません、最後です……。」
「あら何かしら?」
「今なら唄えそうな気がします♪」

スッと振り向きいつものように大げさに尻を振りながら向こうへと歩いていく鴉川……少し歩いた後、右手を天に向かって高々と突き上げ、親指をピンと立てる。俺も遅れて左手でそれを返す。

 それから俺は立てた左手の親指に沿って空を見上げ、しばらく空を見上げた後にゆっくりと視線を落とし、地面を見る……そこには真っ赤なモクレンの花びらが一枚と、それから真っ黒い疲れた何鳥かの羽がやっぱり一枚、シットリとその身を地面の上に落ち着かせている。

Thank-you for your final-thanks .

お久しぶりですお元気ですか?
現在は生計を立てるために鳥をやって毎日を過ごしております。妻と娘にはまだ気付かれておりません。おそらくは毎朝スーツを着て家を出ているからでしょうか?それが私だからでしょうか?

追伸
未来少年〈白注⑭〉 「ボクは未来初年でも少年のままでいられていますか?」
それでは白桜(びゃくら)〈注白⑮〉 の咲き乱れる刻にまた。

〈白注〉   
① 未来初年……白刻(びゃっこく)で世界の全てが満たされ始めるその初めの年。

② A様……白の憧憬人物。

③モクレン(木蓮)……花言葉は、「自然への愛」。春の花。

④ ネコラーメン……♪♫♬白界での定番家庭料理の一つ。

⑤駐人禁止……前を向け!

⑥ハマユウ(浜木綿)……花言葉は、「どこか遠くへ」。 夏の花。

⑦アンズ……花言葉は「疑い・乙女のはにかみ」。春の花。

⑧ハンニャのササヤキサラダ……白界某有名裏洋食店裏メニューの一つ……。価格は時価。

⑨音狂人(おんきょうじん)……白界の中でも比較的背の高い人間の部類に属す。

⑩三毛猫サンド……前述の「セカンド三度」と何か関係が……?白界某有名裏軽食店裏ニューの一つ。最後までシューシー。

⑪地球は最悪の建築物、そしてまたこの星は、最愛の被造物。……平等と不平等との不釣合いの絶妙なバランスでこの世界は回る、今日もクルクルと。 

⑫アツアツアイス……白界某有名裏スウイーツ店裏メニューの一つ。溶けるほどに愛す。

⑬カタクリ……花言葉は「初恋」「寂しさに耐える」 。春の花。

⑭未来少年……未来初年に誕生する白界〈びゃっかい〉人類最初の主人公。その名を白(しろ)と申す。

⑮白桜(びゃくら)……奇跡の時、白刻(びゃっこく)にだけ咲き乱れる。花言葉は「Aを待つ」。


製作期間    二〇〇六/九/十七(日)~二〇〇六/十一/三(金)
編集完了日   二〇〇六/十一/六(月)

Music しるし

アーティスト:Mr.Children
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♩♫♪近日発表!!!白の最新旋律♪♫♩

みなさん久しぶりに〈もう何ヶ月ぶりだろ?〉白の旋律シリーズより(白の光)が完成したのでその報告をしちゃいます!え~それではゴホン②

♪タイトル     
〈白の掌〉
旋律№43 避難訓練・未来初年

製作期間♪
二〇〇六/九/十七(日)~二〇〇六/十一/三(金)〈四十八日間〉

♪編集完了日   
二〇〇六/十一/六(月)

♪原稿枚数
108枚〈新記録♪〉

♪当初描きたかったテーマ 
自由?守るべき愛?「現在は生計を立てるために鳥をやって毎日を過ごしております。妻と娘にはまだ気付かれておりません。おそらくは毎朝スーツを着て家を出ているからでしょうか?それが私だからでしょうか?」全てはこの言葉が数ヶ月前に白の中に降りてきたことから始った…

♪タイトル&サブタイトルの由来
この旋律は白が執筆活動を始めた三年と少し前から今までの中で初めてタイトル&サブタイトルが最後まで描けなかった(降りてこなかった)作品だ。ある意味自由なのかな?〈半笑〉先週一杯悩んで②…日曜までに降りてこなかったらタイトルは「避難訓練・未来少年~未来でもボクは少年のままでいられていますか?」というなんとも白らしくもないありふれたタイトルになる予定だった。しかしいざ打ち込んでみたところ…なんと入力ミスを変換してしまい…「未来少年」にするはずが「未来初年」になってしまった!「キタッ!」体中に鳥肌が立った!「これしかない!」ホントにドタンバのドタンバで白の中に奇跡が起こった!まあこれが簡単な由来かな♪

♪後書き〈まだ読んでもらってないんだけど…ワラ〉
今回はしっかしシンドカッタ~白が普段から描き止めてる思い浮んだフレーズたちがなか②まとまってくれなくって&気持ちがどん底までホントに落ち込んで辛い時期だったからね。それがこの旋律に反映されてなきゃいいけど…〈苦笑〉まあこの旋律も、例によっていつも書き溜めてるフレーズ張〈白のsign〉のネタプラス製作期間中に白が体験したことが比喩的あるいは間接的に盛り込まれている。つまり毎回②行く方向ってのが決まってなくってそのときの状況によって変化しまくりのヤリ放題なわけですよ☆例えば白の場合、一番強いのが音楽〈音〉だったりモノ〈映像〉の影響なんだけど、つまり普通の人が本なんかを読んで描く作文が白の場合は、音楽を聴いたり、モノを見たりして感じたことの作文なのね〈不思議っしょワラ〉♪この期間中特に白にパワーをくれたのがやっぱし大好きなミスチルはさることながらNANAの主題歌だったり、レンジの新曲だったりね♪でもやっぱし一番は白が一番大好きなミスチルの新曲「しるし」♪テレビで録画したの何度も②見てそれで救われたよ♪まあ白が旋律描けてる時期だけを見るとやっぱしそこにはアーティストの新曲発売日なぜかいつも近くにあるのよねん♪まあ余談はこれくらいにして、近日中に絶対アップするからみんなおたのしみに〈誰が一番先に読み終えてくれるのか楽しみだな~♪白界に終始注~目!〉♪


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白は元気だよ(´⊆`;)

記事をアップしてなかった間に白が作ってみたお料理だよ↓


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(↑外カリッ中ジュワッスゥイ~〈≧☆≦〉油揚げの鶏挽き肉詰め焼き♪)

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(↑デカアジのフンワリフライ…自分でさばいてみたの&右→白特性タルッタルソース♪(作りすぎちゃった(^_^;) )

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(↑ポテトピザ…ジャガイモを薄くスライスして両面カリッと焼き上げ、仕上げに百均ハム&チーズをトッピング♪安い&ヘルッスィ~だからカロリー気にしてる女の子にもいいわね♪)

↑今回も例によって全~部独りで食べたのぉ~白寂しいよぉ~誰かこんな白と一緒に…♭(>_<。)

最近みんなからのコメが全然ないから白はます②不安な毎日を送ってるの(・д・`) 
それでも今日は「白は元気だよ」ってみんなに伝えたくって、それで頑張って記事をアップしてみたよ☆
今日は少しでも心の療養になればと想って、白は中学校以来ずっと行けてなかったプラネタリウムに入って来たよ〈やっと住んでるとこから近いところに見つけたの〉♪白にとって宇宙とか神話ってスゴク興味のある世界なの♪ホントにキレイで、こんな世界を見られるのならもう少し生きてみるのも悪くはないのかもしれないなって想えたんだ (o^_^o)これからの白の旋律にも何らかの形で影響してくるだろうからみんな楽しみにしててね☆
それと、今回からカテゴリー欄左上「最新記事」の上に「アクセスカウンター」っての付けてみたから参考にしてみてね☆

P.S.最近キミはコメくれないけど、きっと携帯からでも毎日見てくれてるんだよね。白は信じてるからさ、待ってるかんね。いつか、今度はキミと一緒に行けたらな、☆プラネタリウム☆「白は今、元気だかんね (o^_^o)」

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